わずか2日!新・音楽ビジネス生み出す「MUSICIAN‘S HACKATHON」で見たこと&やったことまとめ

どうも初めまして、ビットエーでプロデューサーなどしてます141(イシイ)です。

先日、お台場にて2日間開催された「START ME UP AWARDS 2014」の一環で、プロミュージシャンとプログラマーが、タッグを組みソフトウェアを開発するとういう「MUSICIAN‘S HACKATHON」に参加してきました。

Hackathon – START ME UP AWARDS2014
概要:MUSICIAN‘S HACKATHON

僕は倖田來未さんやBENIさんなど、そうそうたる有名アーティストのプロデュースを手がける、今井大介さんのチームで共に開発を行ったんですが、ありがたいことに賞などいただいちゃいまして。

せっかくなので今回は、そのハッカソンでしてきた事の全貌を公開しちゃおうかと思います。まぁ、普段のビットエーブログのイベントレポとは違って私個人で参加した事と141の紹介含めた記事になりやす!

チームづくりはナンパ同然!チームビルドから始まるハッカソン

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まずは、ハッカソンイベントでは恒例のチームビルドから。

多くのこれ系イベントの例にもれず、「MUSICIAN‘S HACKATHON」でも席順やテーブル位置に関係なくとりあえずはチームを作る所からプロジェクトがスタートしていきます。

ミュージシャンの方々の企画発表を聞き、チームを組みたいと思った人と一緒になっていくわけですが、ほぼナンパ状態。

開始前から今井さんの企画が面白いなぁと思っていたので、今井さんに付きデザイナー1名とエンジニア2名をナンパ。「ちょぉ面白そーじゃーん!一緒にやろーよー!」みたいな軽いノリからチームが構成されていきます。

ちなみに僕自身は、企画をサービスへ落とし込むプロデューサー的な役割に。

チーム企画は「I’m Your DJ」で決定!

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今井さんが考えていた企画は、「I’m Your DJ」というもので、

  • クラウドミュージックを利用してDJを作る
  • アルゴリズムを自分で設定する
  • プレイリストの進化版
  • プロDJのアバターを追加できる
  • APIは、グレイスノート、スポティファイなどを使用

といった内容でした。要するに、DJが自動で自分好みの曲を流してくれるというものですね。こんなのあったら音楽好きにはたまらんでしょ!?

以下に、実際にどうやって開発を進めていったのか。かなり具体的な部分を含めて内容を紹介していきますね。

企画設計:具体的に分かりやすく企画をまとめる

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チームで色々と揉んで、大枠の企画案を作成しました。

イメージとしては、曲がつながった無数のラジオステーションみたいなものですね。

そして、実際にどんなサービスなのか設計をしていきます。

サービス設計:提供されているAPIを最大限活かす

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実際に肝心なサービス内容です。

チーム内で議論し以下の内容を前提にサービス設計をしました。

  • 提供されているAPIをうまく使うこと
  • ビジネス性があること
  • 2日間という限られた時間でやること

を前提にサービスの設計をします。

ハッカソンの場合、企画重視もありますがやはりここはビジネス性を重視し、提供されているAPIを最大限に使うことに重点を置きました。

チームでも「これうまくいったらAPI提供会社に売り込もう!」とそんな野望を胸にサービス設計を進めました。

システム設計:できることできないことを確認しシステムを考える

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サービス設計ができたら次は、APIをどう活用し、どんなDBを作るかなど、細かくシステムの設計を組んでいきました。

APIを読み解くのが難解で、何度も提供会社の人に確認して、どうにか大枠のシステム設計をしていきました。

時間もあまりないのでフロー図とかほぼ手書き。上記の画像がフロー図です。突貫ですが、これをもとに開発へ進みます。短時間でやるのは流石に気合いが入りましたよ本当に。

開発:進捗の確認は細めに行う事が大切

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ここからは、各担当者が分担をして、開発のフェーズへ入っていきます。

デザイナーには、サイトのデザインをお願いし、エンジニアには、各システムの組み込みを中心にお願いしました。

今井さんは、SEサウンドの作成のためスタジオで作業をしてもらいました。このとき141の出番は無く、1時間に1回ぐらい進捗の確認を行っておりました。

細めに進捗確認は大切です。なんだかんだ、作業は深夜まで続きました。テンション上がっていてぜんぜん眠くなかったです。はい。

発表:2日間で完成させた作品のプレゼン

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2日間で、どうにか完成までたどり着くことができました。ふぅーよかった。

APIの連携が十分ではない状態なのですが、動くところまでは到達したので一安心でした。

とても緊張していましたが、発表も無事にすることができました。

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以下に、実際に作成した作品を見る事ができます。

I’m Your DJ | MA【エム・エー】 by Mashup Awards
作品紹介:I’m Your DJ

結果:Spotify賞&GraceNote賞のダブル受賞

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他のチームも完成度が高くて、ダメかもぉと思ってましたがまさかの、SpotifyさんとGraceNoteさんの企業賞をダブル受賞しました。

サングラスは、Spotfyさんの賞品です。ありがとうございます。

審査員の方からは「実現性と今すぐにでもビジネス化できそう」というお言葉をいただけて、とても嬉しかったです。

プロデューサーとして、作ったものをどう実現させ、ビジネスにするかが腕の見せどころと思っていますので、それがきちんと評価していただけたことに光栄でした。

まとめ

今回、企画~開発まで2日間という短期間で勧めましたが、基本的な進め方は普通の開発と何ら変わりません。ですが、今回の開発のポイントを以下にまとめました。

  • 時間がない中、どこまで柔軟性をもってやるかということ
  • 目的を明確化し、役割と作業も明確化する
  • 進捗を常に確認し不足部分を迅速に補う

目的や方向性を明確にした、生きたアジャイル開発とも言うべきやり方でした。

さいごに

おかげで、Gracenote賞とSpotify賞という賞を2つもゲットする事ができました。

同じチームの今井さん、大輝くん、沙織ちゃん、福田さん、ありがとうございました。

この企画の主催者の山口さん、ミュージシャン側キャプテン浅田さん。141が、遊んでないかちょいちょい監視(遊び)にくる事務局の脇田さん。「あれ?」と思われた審査員のユニバーサルの鈴木さん、ギズモードの尾田さん。

参加したミュージシャン、エンジニア、API提供会社、運営事務局の方々。音楽の新しい楽しみ方の提案を一緒にできた事に感謝しています。

ではでは、また。
どうも、141でした。