ある晴れた休日、いちばん簡単に快適な空間をつくる方法

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はじめまして!タナカユウキ(@y_tanakarchi)と申します。普段は国内を飛び回りながら、建築士として建物に関わるお仕事をさせて頂いています。

世の中には考え方やモノの見方を少し変えるだけで、今まで気にも留めなかったことが急に輝き出して見える。そんなことが沢山あります。

ある晴れた休日、あなたは何をしますか?

ある晴れた休日、あなたは何をしますか?

映画館へ行けば流行りの映画を観て、刺激的な時間を過ごせるかもしれません。カフェへ行けば美味しいコーヒーとふかふかのソファで、お腹も心も満たせるかもしれません。でも、それらはもう新しい発見を得られる選択肢ではないかもしれません。

そこで今回は、大きなお金をかけることなく、簡単に快適な空間をつくる方法と、いつもと違う新鮮な時間を過ごす考え方をご紹介したいと思います。少しの工夫で、新しい視点を。些細なことかもしれませんが、ちょっとしたアイデアで得られる小さな幸せを感じて頂けると嬉しいです。

そもそも「快適な空間」とは

今回の舞台は、あなたの近所の公園。芝生が広がる気持ちの良いスペースがあるとなお良いでしょう。

今回の舞台は、あなたの近所の公園。芝生が広がる気持ちの良いスペースがあるとなお良いでしょう。

ここでひとつ考えてみます。人にとって「快適な空間」とはなんでしょうか?

遠い昔、ひとつの場所に住む「定住」という考え方が生まれ、家が建てられ始めました。その起源を考えると「快適な空間」の条件とは、次のとおりです。

1.「屋根があること」
雨をしのぐための屋根があれば、濡れずに過ごすことができます。

2.「壁があること」
風を遮るための壁があれば、嵐のときもその影響を受けません。

3.「人が横になる空間があること」
横になり寝ることができる広さがあれば、疲れた体を休めることができます。

これらの原則は人が快適に過ごすための最低条件といえます。

また、これらには「安心して寝ることができる安全性があるかどうか」という視点も含まれています。かつては、寝ているときに獣に襲われないための安全性が求められたからです。

しかし、ここは現代の日本。もっと開放的になってみても良いと思います。ある晴れた休日、雨が降る予報もなく、風も穏やかならば、屋根と壁がなくても快適な空間は得られると思いませんか?

快適な空間をつくるために用意するもの

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用意するものは、ちょっと上質なレジャーシート。

少し奮発して、ビニールの薄いものではなく厚手で上質なものを用意すると、より幸せになれます。

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公園の芝生に、ためらうことなくこれを敷きます。座っても寝転んでも気持ちの良いレジャーシートは、公園で過ごす時間をより快適なものにしてくれるでしょう。

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晴れた空のもとレジャーシートを敷けば、あとは思い思いの好きなことを楽しむのみ!

例えば、お気に入りの本を読むのも良いでしょう。

気分を変えるため、僕はよくこのように公園で読書をしています。普段は家やカフェで行う読書を外で行うことにより、知識の入り方が違うように感じます。(気のせいかもしれませんが…)

もっと楽しむために

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美味しいパンを買って、コーヒーとともに頂く時間も素晴らしいことでしょう。いつものパンがより美味しく、美味しいパンはもっと美味しく感じることができます。

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コーヒーはお店で買うも良し。出掛ける前に自宅で淹れても良し。もちろんコーヒーじゃなくて、紅茶やお気に入りの飲み物を持っていくことで十分楽しめます。

いつも飲んでいるものを、外に持ち出して飲んでみる。そうすることで飲み物の味も、それを飲んだときの心の満たされようも、さらに素晴らしいものになるでしょう。

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キャプション この日に訪れた公園では催し物が行われており、屋台ではビールが売っていました。

お酒が好きな方は、お気に入りのお酒を持っていくのも良いでしょう。個人的に、一杯のビールとともに本を読み進めることほど幸せなものはないと感じます。

青空のもと美味しいお酒と、とっておきの一冊。大きなお金をかけることなく得ることのできるこの時間は、あたなにとって大切なことを気づかせてくれるかもしれません。

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夏の季節、公園によっては体を焼くために上半身裸で過ごす方もいらっしゃいます。それに対し思わず「家かよっ」とツッコミたくなります。

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いやいや、いいんです。家なんです。レジャーシートを敷いたスペースというのは、もはや自分の家であり部屋なんです。

僕は服を脱ぐことはありませんが、コーヒーと読書を楽しんだ後、このようにしてよく寝ています。昼間から公園で寝ています。これくらいやって一人前です。

さて、このときに大切なことは、盗難防止のためにカバンを枕にすること。

快適な空間ではありますが、簡単につくり上げた空間であるがゆえ、そこに壁はありません。日本は海外よりも安心して公園で寝ることができるとはいえ、盗難対策はすべきでしょう。

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強い日差しが気になり、屋根が欲しい。そんなときは傘を置いてみることで、さらに快適な空間になります。

さいごに

今回ご紹介したことは、少しの道具と近くの公園さえあれば誰もができる簡単な方法です。

本を読むこと、コーヒーを飲むこと、そして寝ること。それらのことを僕たちはカフェや自宅など、自分が快適だと感じる空間で行っています。

「今日はなんだか気分を変えたい。」

そう思ったときは、いつもの日常をいつもとは違った場所で行ってみてはどうでしょうか。場所を変えてみることで、新しい発見に出会うことができます。

「快適な空間」とは立派な建物でもなく、話題のレジャースポットでもなく、もっと簡単に自分でつくり上げることができるものなのかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

タナカユウキ

88年生まれ。おなかの弱い一級建築士。ライター。好きなことは、小さな居酒屋で好きなひとたちと語り合うこと。