こんにちは。BITAのCMO中村です。
先日、「圧倒的に人を惹きつけるメディアの創りかた」というイベントでプロブロガーとして有名なイケダハヤトさんとトークセッション的なものをさせてもらいました。ので、今回はその感想とそこで学んだ事について書いてみようかと思います。
オウンドメディアにおいては「好き」という気持ちこそが原動力
企業からのオウンドメディアコンサルなんかも数多く手掛けるイケハヤさん曰く、「編集担当の好きなもの」を軸に考えて設計しなければメディアになり得ない。とのこと。
いくつもの事例から、結局「好きなもの」を書かせないと続かないということが分かったらしいです。
企業の都合で「書かせる」事のリスク
企業は最終的には売り上げを伸ばしたくて
そのためにユーザーに愛されたくて
だからなんかしらユーザーに届くものを作りたくって・・・色々悩んだ挙句メディアを持ちます。
ところが、いつの間にか企業側はそこをショートカットして考えたくなっちゃうんですよね。
「メディアに記事書く⇒すぐ売り上げUPしてほしい」みたいな
そーなってくると、なんとかして自社の商品を載せたくなってきちゃう。
自社の商品に関係無いものを載せたくなくなってきちゃう。うーん・・・あるあるです。ていうかよく聞く話です。
あったり前の話ですが、「そんなんユーザー読みたいか?」てなりますし、何より「書いてる人がツマラナイ」ってなってモチベーションを失っちゃいます。
続かないならメディアよりLPのほうが効率的
せっかく立ち上げた自社内オウンドメディアチームも、肝心の編集担当が上述のような状態になり、やる気を失ってしまえば、継続は困難になっていきます。
続けられないメディアをやるくらいなら、自社ブランドのLPでも作って広告で運用したほうがずっとコスト効率は良くなる。当たり前です。
イケハヤさんは、そのへん考慮してオウンドメディアコンサルの際には必ず「編集担当の好きなもの」をベースに設計してるんだとか。
やっぱなんだかんだ言ってすごいっすねこの人。
好きなことを思いっきり言い切るからこそユーザーのハートにひっかかる
僕自身もディレクターズマニュアルなんかで何回も叫んでいますが、イケハヤさんがやってんのって結局こういうことなんだろーな。と感じています。
何かしら好きなことがあって
言いたいことがあって
それをオブラートとかにつつまずにそのままアウトプットする
当然人の心なんてキレイなものばっかりじゃないから、そのままアウトしたら波風が立つ。反発が起こる。
でも、じゃあ逆に「誰にとってもなんとも思われないほどスポイルされた持論」に、なんの価値があるんだろう?
そりゃ礼儀は最低限必要だし、ルールは守ったほうがいい。でも・・・ユーザーのハートひっかかるようなコンテンツを作るなら、もしかしたらそういうものって「無くても良いケース」があるのかもしれない。
なんて、そんな事を考えさせられたトークセッションでした。
ぶっちゃけ「どうなることやら」と内心ハラハラしながら参加させてもらったセッションでしたが、僕自身かなり勉強させてもらいました。