Web解析は数値からではなく情報設計から見るといい(0ディレ受講レポート)

はじめまして、BITA ディレクターのマミタスです。

事業会社でのディレクター経験はあるものの、どこかで「サイト運用って結局何をどうすればうまくいくの!?」と悩んでいたので、今回は弊社CMOにして日本ディレクション協会 会長の中村健太さんの「0からのディレクション講座:運用編」に行ってきました。

とりあえず学んできたことをまとめたので、私と同じ悩みを抱えるディレクターさんたちの役に立てばいいなーと思ってます。

Web解析って結局何なの?

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健太さん曰く、Web解析とは「数値データをまとめてサイトが正しい方向に向かっているかどうかを点検する作業」なんかではなく、結局のところ「課題を見つけ出してなんとかする行動」のことを指すらしいです。

いやー私、誤解しまくってましたね。

Web解析と言えばGoogle Analyticsだとか、レポートの形式を整えて数字を見やすくしようとか言ってみたり、完全に数字の点検作業と思い込んでいましたよ。

猿では無理でしょうけど小学生くらいならできるんじゃないでしょうかね…あは!あははははははは!

で、その課題ってゆーのは、以下のような感じ。

  • そもそもやりたかったビジネス的な目標(KGI)達成のための課題
  • KGI達成のために影響する各要素の目標(KPI)達成のための課題

これらをまずは把握して、何が起こればビジネスは右肩上がりに成長し続けるのか?ビジネスの成長を支えるためにはどの数字が上がり続けるべきなのか?を明文化する。

そこから実際に数字を上げるために何をやるべきかを決める。みたいな内容でした。

つまりWeb解析って「(次に)何をやるべきかを決める」ってこと!

情報設計はPDCAフェーズでこそ重要

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サイト構築やワイヤー作成の時ばかり注目される「情報設計」の考え方。要するにサイトに載せる情報の取捨選択をするための作業?くらいの印象しかないなー…なんて思っていたら、健太さんの講義では「むしろPDCAをぶん回す運用フェーズでこそ大事」とのことで、結構ビックリしました。

情報設計の分解・再定義こそWeb解析のキモ

まずは、そのサイトがどんな目的で作られ、どんな人たちに、どんな価値を提供することによりマーケットで勝ちにいくのか。

「そもそも何やろうとしてたんだっけ?」を直視することから始めるのがいいらしいです。基本に立ち戻れ、ですね。

数値データの解析は情報設計をちゃんと把握してから

基本に立ち戻れば、どの数値が必要なのかが判断ができます。実際、すべての数値が軒並みよくなることが正解ではありません。重要な数値が目標に達しているのか否か、達していないならどの程度ズレているのか、それに影響を与えていそうな要因の数値に変化があるのかを確認するような場合にこそ、Google Analyticsとかの数値データを使いなさい、というのが今回学んだ中での一番の収穫だったと思います。

Webという日々刻々と膨大なデータが溜まっていく状況で、アテもなくデータを眺めていては何もできません。

繰り返します。Web解析は「(次に)何をやるべきかを決める」ことです。検討する、ではなく決めるんです。

そしてすぐに実行!

サイトを成長させていくことがディレクターの役割だから

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まぁ言われてしまえばその通りなんですが、ディレクターはサイトを「問題なく作り終わること」や「改善要望に延々対応していくこと」を期待されているわけじゃないんですよね。

あくまでも「サイトと、サイトが背景に抱えるビジネスを成長させるため」にこそディレクターはいるんですよ。

強くて熱い健太さんのメッセージは耳が痛いのに、ものすごーく胸が熱くなります。

なんかディレクターってめっちゃ格好いい仕事じゃん!みたいな。

グダグダになりがちな運用・解析・改善フローこそ重要

サイトを長く運営していると、いつの間にか”ターゲットユーザー”のためでではなく、”クライアント企業の口うるさい担当者””にらみをきかせる上司”のため、更新業務や改善…とは名ばかりの対応業務になってしまいがち。

そこまでいかなくとも、途中からペルソナが曖昧になったり、ベンチマークが変わっていたり、理想のユーザー導線があやふやになっているのにそのまま放置していたり。

まぁほら…現実はいろいろありますよね><;;

目の前の大量の作業をこなしながら、ただ数値が下がり続けるのを見届けるしかないのか…という憂いをバシッと叱ってもらった気分でした。

これを防ぎ、適切な施策を提案・実行し、サイトとビジネスを成長させていくのがディレクターの役割ですね。反省です。

メンバーが一丸となればWeb解析はすごくはかどる

今回参加した「0ディレ」は、講座で学んだ内容をすぐにワークショップで実践できる、というのがウリでした。

で、私も7人程度のチームを組んで、実際のサイトを使って解析前の情報設計分解⇒仮説立てのフェーズをやってみたんですが、これがまた、はかどるわ発見が多いわで大興奮!

「ペルソナと施策がつながってない!」「じゃあこうじゃない?」「こっちもあるよ!」なんて議論が白熱し、結局90分ほどで割と効果の高そうな改善施策提案が完成してしまいました。

チームはディレクターだけでなく、マーケターやデザイナー、コーダーなどディレクター以外の職種の方も多かったです。

ワークショップをやることで、実際の現場に適用した場合の注意ポイントがつかめました。

完成しない媒体としてのWebをうまく活かして

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健太さんがしょっちゅう言っていることですが、Webは完成しません。紙や動画媒体なら「数字伸びなかったね、残念」で終わるかもしれません。

しかし、Webなら「うまくいかなかったね」の先がずーっと続くんです。

そんな中「うまくいってる?」「あ、いままとめてるから待って」

なんてやっている暇はなく、

「絶対何とかする!」「じゃあどうすればいいだろう?」

と情報設計段階までさかのぼって考える。

一人でうだうだ悩むのではなく人をどんどん巻き込んで考え、

改善施策を実行しまくる。これがサイト運用のあるべき姿なのです。

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…という感じで、「そうだったのかWeb解析!そうだったのかサイト運営!」と腑に落ちたスバラシイ勉強会でした。

今回の講師・健太さんに初対面でスカウトされてBITAに来た私ですが、信じて付いてきてよかったと心底思っちゃいました。ラッキー!

これからもドンドン勉強していくので、また面白い勉強会があればレポートします♪