はい、メディアチームの☆。やな☆ぎさわです。
先日、WEBサイト制作で有名なLIGさんで開催された「いい時間」というイベントに参加してきました。イベントのテーマは、「WEB制作に携わる人必見!気持ちを動かすWEBコミュニケーション」です。
そこでお話をしていた、面白法人カヤックのデザイナー佐藤ねじさんのアイデアの見つけ方について面白い内容でしたのでご紹介したいと思います。
「空いてる土俵」を探すというスタイルで、WEBやアプリ、デバイスの隙間表現を探求。「しゃべる名刺」「すごいWEB」など、ニッチな表現を攻め続けている。http://www.nezihiko.com/works/web.html
脳に「!」を生むものでなければ人の心は動かせない
今回のイベントテーマはWEB制作ということで、まずは佐藤さんが考えるWEBとは?についてお話していただきました。
WEBは「情報」「サービス」「コンテンツ」の3つの要素で成り立っているとのこと、佐藤さんは特に「コンテンツ」を主に考えて日々制作を行っているそうです。
- さわって気持ちいいもの
- 美しいもの
- 笑えるもの
- 泣けるもの
- 考えさせるもの
- 違和感のあるもの
- 脳に「!」を生むもの
“佐藤さんが考える、コンテンツとは?”
この中でも特に考えているのが、脳に「!」を生むもの だそうです。
数秒だけでいいから誰かの脳をマッサージするようなそんなものを作っていきたいとのことです。
そこなんですよ!
心に残るなんちゃらや脳に刺激を的な感じで、何か印象を深く刻んでいけるアレですよ。
それを考えたくて考えたくていつも深夜2時ですよ。
レッドオーシャンこそチャンス!「ブルーパドル」という考え方
脳に「!」を生むことを考えるポイントとして、「ブルーパドル」という方法で他にはないアイデアを考え出しているのだそうです。
ん!?
ブルーパドル?漕ぐの?
ブルーパドルとは
小さな水たまりという意味。
既存のものにある、小さな水たまりこそブルーパドル。あたり前の中にこそ未開の地があるということです。小さな水たまりが大きなブルーオーシャンに繋がる事もあるそうで、そこにこそレッドオーシャンでも勝てる要素があるのだとか。
世の中には、レッドオーシャンと呼ばれるサービスやコンテンツ、商品は沢山あります。
要するに、あたり前のものなんだけど他の人がやっていない、まだ誰も見つけていないものを見つける事が大切なのだ、ということなのです。
この考え方にやな☆ぎさわの☆が震えました。
そうか、既存の中からまだ誰もやっていないブルーパドルを見つけ出すってことなんですね!そこにこそ真のアイデアが眠っている。
佐藤さんは、常にそこのポイントを考えて、人が考えつかないようなアイデアを生み出し続けているそうです。必ず大きな中に小さな水たまりがあるから、もっと注意深くいろいろな可能性や視点、パターンをいくつもいくつも出しながら追求しているそうです。
そこで、いくつか佐藤さんの考え方から生まれた作品をご紹介したいと思います。
作品を見れば、確かにすでに主流になっている世界なのに、こんなの見た事無いなぁ〜ってものばかりです。
しゃべる名刺
これは、iOSアプリ開発者の方のために制作した名刺だそうです。
名刺サイズがiPhone5Sの画面とほぼ同じ大きさにあることから、iPhoneの上に置いて使える名刺をデザインしたとのこと。
世の中でまだ、やっていない名刺ってなんだろうと考えていた時に、名刺とiPhoneを使って何かできないかなと考え、様々なパターンからブルーパドルを探し出したのですね。
このような名刺は未だかつて見た事がなかったです。おもしろすぎる。
たぶん世界最年少のクリエイティブディレクター
子どもを題材にした作品やコンテンツは、世の中に沢山ありますよね。
でも、この「たぶん世界最年少のクリエイティブディレクター」は、まだ誰も行っていない表現方法なのではないでしょうか。
実際に佐藤さんの1歳になるお子さんが、クリエイティブディレクターとしてレイアウトやリンクの設置場所を決めたそうです。
実に斬新。なんか本当にそのアイデア力に嫉妬。
すごいWEB
WEBサイトというのは、情報があることが当たり前ですが、情報が無いサイトはどういったものなのかという所に視点を置いたそうです。
ワイヤーの状態的な感じなので、作りかけの美みたいなものも表現しているそうです。
公開後の反響は予想以上に多く、中には「すごい勇気をもらました」というコメントが寄せられたそうです。
確かに、サイト自体はしっかり作られているのに情報が何もないサイトって見た事がないし、まず思いつかないです。たとえ思いついたとしても、実行する勇気が無いです。それをやってしまう佐藤さんのねじはどうなっているのか気になってしかたがない!
その他にも、佐藤さんのホームページでは様々な作品が見る事ができますのでぜひ覗いてみてください。
まとめ
大切なのは普段から触れているもの、見ているものの中にこそ新しい何かが必ず潜んでいるということがよく分かりました。
僕も注意深く、当たり前のものを注意深く見て行きたいと思います。
仕事でもプライベートでも常に作品作りに余念が無い佐藤さんの作品が、今後も非常に楽しみです!
また、8/6~10まで月島にて、未来のふつうのくらしを題材に「2020ふつうの家展」という展示会を行うそうです。
※予約制となっているそうなので、行かれる方は予約必須ですよ。
そして、そひて最後は、「いい時間」特性のカレーラララライス♪をいただきました。
う、う…う。 うまふぃぎゅる。
また次回参加したいと思います。それでは。