王道の広報が正しいとは限らない!?自社の持ち味を活かしたトレタの広報活動とは

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ども、ゆうせいです。他社の広報担当者から成功例とか失敗談が聞きたくて、実際に株式会社トレタへお伺いし、広報の田(でん)さんにお会いしてきました。

トレタは飲食店予約に特化した予約・顧客台帳サービスを展開しています。似たようなサービスは数あれど、実際に豚組などの飲食店を経営していた中村社長がつくるトレタは、その圧倒的な使いやすさが売りとなっています。表面的な模倣はできても、その機能がなぜ搭載されているのか、逆になぜそこにボタンが必要ないのか、と言った現場経験者だからこそ分かる違いがそこにはあります。

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また、昨年(2015年)の4月にヤフー株式会社の「Yahoo!予約 飲食店」と連携したことが話題になりました。ご存知ない方は、以下の参考リンクをこの記事の読了後にご覧ください。

参考:「トレタ」と「Yahoo!予約 飲食店」が連携しました : TORETA(トレタ) ブログ

では、早速ですが、

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(田さんが元ネタの生首風写真です。最近いろんなところで見かけるようになりました。)

田さん、よろしくおねがいします。
はい、よろしくおねがいします。

本当は無かった!?共同記者説明会

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ヤフーとの連携、本当にすごいですね。六本木での共同記者説明会も30社を超えるマスコミが集まったとか聞きましたが?
はい、おかげさまで大成功でした。でも、実は開催できなかったかもしれないという裏話があります。
ぬ? それ、詳しく教えて下さい。
サービスのローンチ日が最終的に決まったのが実は3週間前くらいだったんです。それは記者説明会の準備をするには本当にギリギリのラインだったので、初めはプレスリリースのみで発表する流れになっていました。
3週間前ですか、そこから会場手配とか諸々の準備を考えると厳しいですね…
でも、この提携はトレタができるずっと前から代表の中村やCTOの増井とヤフーさんで練られていた話で、途中話が止まってしまったこともあったけど、最終的には年月をかけて、開発も営業も両社がお互いとても協力してやっとできたものだったのです。また、飲食業界に対してのインパクトもとても大きいと思いました。
トレタが出来る前からの話だったんですね! それは簡単に諦められないですよね。
なので、そういったみんなの思い含めて広く知ってもらいたいと思い、ヤフーさんに対して「やっぱり記者説明会をしませんか」とお願いしたのです。今回の提携の意義などを改めて広報担当者に伝えたところ、とてもスピーディに対応していただけて、相手が大企業だからと臆せず交渉してよかった!と心から思いました。
うおお!ベンチャー魂!
ただ、実際に開催するとなったら発表概要の作成から会場選定や、記者へのお声がけなどやることは山のようにありましたが、過去に記者説明会を開催したことがなかったトレタには全くノウハウがなかったんですよね。もちろん私自身も広報になってまだ1年なのでその経験もなかったんです。
やばいですね。でもやるって言っちゃったからにはやるしかないですよね。
なので、開催するにあたっては外部にサポートしてもらったり、ヤフーさんのネットワークもフル活用していただいたり、本当にたくさん協力していただいたことで成功につなげることができたんですよね。本当にいい勉強になり、広報として自信をつけることができました。
教科書のような成功例じゃないですか。

連携しました!ってプレスリリースを出しただけでは、「すごいー!」とか言われて終わりかもしれません。なぜヤフーと連携できたのか、そしてこれはどんなサービスなのかってところを鉄が熱いうちに叩く。そしてマスコミに取材してもらい、広く世間に伝えてもらう。

プレスリリースにたくさん「いいね!」がつきましたーなんて言ってる場合じゃないってことですね。耳が痛いです。耳鼻科に行きたいです。

誰しも泥臭いことはやりたくありませんが、ここぞって時にはその泥をすくうくらいの気持ちでやらなきゃダメ、絶対ってことを田さんは教えてくれました。

私も明日からは泥水をすくっていきたいと思います。
いや、仕事しようよ。

王道の広報もいいけど持ち味を活かした脇道だってすばらしい

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ヤフーとの共同記者説明会の裏話を聞いて、よしそろそろ帰ろうかなって思ったところで、田さんがおもむろに…

広報の経験が浅い私が言うのも恐縮ですが、実は王道だけが広報じゃないってことを常に考えています。

なんて発言をされるものですから、閉じたEvernoteと停止したボイスレコーダーを再起動し、一度座り直してお聞きしました。

ください、その脇道エピソード。
新人広報向けのセミナーや勉強会に参加しているのですが、王道の広報活動を重視しているものが多いです。メディアキャラバンや、記者への連絡を頻繁に、記者と仲良くなることをとにかく闇雲にやりましたって話をよく聞きます。

(※メディアキャラバンとは、マスコミなどに直接訪問して自社の商品やサービスを説明して回ること)

まさしく王道と言うか、ローラー作戦みたいですね。
それはトレタでやっても意義のあることなのか?と考えました。会社によって広報活動をする目的も手段も違うのだから、王道が時に遠回りになることもあるのでは?と思ったのです。
違和感に気がついちゃったんですね?
トレタには強みのある人間が多く、社長を始め役員や社員に発信力、文章力のある人がいます。この人たちの力をうまく活用することが、まずはトレタとしてうまく発信できる近道ではないかと考えたんです。
たしかに中村社長やCTOの増井さんの記事はたくさんシェアされてますよね。
そこからブログを広報活動のひとつとして始めました。代表の中村をフィーチャーして記事(毎日ひとし)にしたり、中村自身が記事を書いたり、技術力をアピールする記事を増井に書いてもらったり。
お二人ともブロガーであり、影響力もありますからね。そこにサービスについての熱い思いを乗せれば当然いい記事になりますよね。
あと、ブログは当番制にしています。常にいろんな切り口の記事を部署ごとに書いてもらっています。
えっ!?当番制ですか。でも当番にしたところで記事を書いてくれなくないですか?
なので、ネタ探しからブレストのお手伝いもしています。最近では広報と言うよりも編集者みたいな動きをしています。
広報の枠を超えてますね…
社員がブログを書くことの仕組みづくりを強化して、自分から情報発信する体制をつくるようにしています。私が出張中やお休みのときもブログが更新されることもあります。
ええ子や、みんなええ子に育ってますね。
もちろんクオリティやルールはしっかり設定しますよ。
いま、オウンドメディアをやる企業が増えてますけど、そこで広報がいわゆる広報って動き方、働き方だけじゃなく、自社の強みを見極めて、持ち味を活かした広報活動をしないといけませんね。
ライバル社からのアクセスもちゃんとチェックしてます笑
私もフリー素材になったりしてますが、これからも続けていきたいと思います。

さいごに

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さて、最後にこれからのことを聞いてみました。

今が最高に楽しい!と思っていますが、これから会社がさらに大きくなっていくので、その成長も楽しみつつより多くの方にトレタを知ってもらえるようがんばりたいと思っています!

一度で良いから言ってみたいですよね、こんなこと。本当は田さんがガチで落ち込みまくった超失敗談もお聞きしたのですが、その話はまた別の機会にしたいと思います。

次はあなたの会社の広報さんにインタビューするかもしれませんよ。
ご存知、ゆうせいでした。

お世話になりました

株式会社トレタ