料理が苦手だとあきらめないで!「理系の料理」は最強の料理本だぞ

料理はセンス。そんなことを思っていたことが私にもありました。

確かに料理にある程度のセンスは必要なのですが、塩少々だとか、生姜適量とか、具体的にどのくらいなんでしょう。また、下味をつける、下茹でする、一煮立ちさせるなどの専門用語もいまいち分かりません。

そのあたりを感覚で分かれよと言われても無理があるわけです。

で、結果として料理は苦手、向いてない、できないってことになってしまうと思うのです。

しかし、それらを解決してくれる料理本がありました。「理系の料理」です。


チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理

牛丼製作をフローチャートで解説ってどゆこと?

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これ↑、牛丼をつくるためのフローチャート(工程表)です。こんなの書いてある料理本は見たことないです。

いわゆる料理本に書かれている手順って、そもそも料理ができる人に向けて書いてあります。その手順で進んだらどうなるかを想像できない人からすると不安でしょうがないわけです。

でも、それが工程、つまりフローチャートで書いてあれば、そのあとはどうなるのか、何をすべきかがわかる。つまり、全ての工程を俯瞰して理解できるってことです。

料理本に書かれている手順通りやったところで、その手順通り進むとは限らないわけで、むしろ料理をしたことのない人なら尚更です。

そんな時こそフローチャートです。どんな状態になれば次の工程に進めば良いのか、また、どんな状態だともう一度同じ工程が必要なのかが一目瞭然です。

調理器具は何を揃えれば良いのか理由付きで解説

さて、工程は分かっても、調理器具って一体何をどこまで揃えたらいいのか分かりませんよね。

それも、なぜその調理器具が必要なのかを理由付きで解説してくれています。

例えば、計量スプーンは金属製を選ぶ。その理由は、砂糖や塩が湿気を含んで固まったとしても、容易に削り取ることが可能だからだそうです。

砂糖や塩に限らず、バターなども冷蔵庫でカッチカチになっていることが多いわけで、プラスチック製の計量スプーンでは下手すると折れてしまいます。

わざわざ金属のスプーンですくってから計量スプーンに載せる、そんな効率の悪いことをしないためにも、最初から金属製を選ぶべきだそうです。

他にも、計量カップや量り、そして包丁など、どれも「型番」まで具体的に書かれているものも多く、迷うこと無く調理器具を揃えることができます。

また、同様に調味料についても何を揃えるべきか詳しく書かれていますよ。

食材を買うことはできるが、どう保存したらいいの?

準備が整えば、あとは食材を買って調理するわけですが、食材って余ったらどうするの?という疑問がついて回ります。

特に一人暮らしの場合、肉などを買っても使い切れないことが多いわけで、食材を無駄にして捨てたりするくらいなら外食でいいやってなってしまいがち。

本当はキャベツを一玉で買った方が安いんだけど、食べきれないからって半玉にしたりとか。得したのか損したのかわかりにくいんですよね。

その挙句にキャベツが腐ったりなんかしたら、料理どころか食材の買い物すら嫌になります。カット野菜が売れるのも納得ですよ。

しかし、そのあたりもこの本はちゃんと書いてあります。

なんせ、

  • 保存できるものと、できないものを知る
  • 野菜を保存する際のコツ
  • 肉・魚を保存する際のコツ

が書かれているだけでなく、冷蔵庫における「冷蔵室」「冷凍室」「チルド室」などの違いまでも言及しています。

著者は本当に料理がキライで苦手で、それでも向き合って克服したんだなと感服します。「とにかく冷凍しておけば何とかなるっしょ」と思っている人こそ必見です。

さいごに

ここまで褒めちぎってきましたが、料理が得意な人は全く読む必要が無いことを最後に言っておきます。むしろ、料理が得意な人からすれば、細かいこと言いすぎで、無駄なことが多すぎると感じると思います。

なので、

  • なんども料理本を買ってみたけど続かなかった
  • 焼くことすらままならない
  • 料理なんて二度としない

みたいな人だけ読んでください。

私は、「煮る」とか「蒸す」なんて異次元のことだと思っていましたが、本書で考え方が変わりましたよ。

料理に挫折した方、一度読んでみてはいかがですか?

きっとムーバップ!できると思います。

それではまた。
ご存知、ゆうせいでした。


チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理