ども、メディアチームのゆうせいです。先日、株式会社クリスクさん主催による「クリスク飲んだくれセミナー」にて、「ウンログ田口さんのうんちの講義」に参加してきました。そこで今回は、そのレポートと感想をお届けしたいと思います。
docomoに「うんち」と言わせた男
今回お話をしていただけるのは、”うんち記録に特化した健康アプリ”「ウンログ」開発者の田口さん。最近ではdocomoのイノベーションビレッジへの参加が決定し、あのdocomoに「うんち」と言わせたことでも話題になりました。
そんな田口さんが、アプリをヒットさせるための開発極意を語ってくれるとなれば、ゆっくりうんちしてる場合じゃねぇってことで、ガッツリ聞かせてもらいました。
なぜ「うんち」の記録をしようと思ったのか
「ウンログ」とは、うんち記録に特化した健康管理で、便秘対策、ダイエット、美容健康志向の女性に超人気のアプリですが、なぜ「うんち」にスポットを当てたのでしょうか?
そこには田口さんのこんな思いがありました。
そして、考えた結果、体を通った結果である「うんち」のログを楽しくゲーム感覚で記録することで、健康状態を把握できる「ウンログ」に辿り着いた。
なるほど。ネーミングからノリと勢いで作られたアプリなのかも?とか思っていたことを反省しました。そこにはかなり熟考された戦略がありますね。
しかし、「うんち」ってそもそもAppleのアプリ審査に通るものなの?という疑問が。そこにはやはり多くの苦労があったようです。
「うんち」がAppleの審査を通過した秘密
完成した「ウンログ」をAppleの審査へまわしたところ、不快なコンテンツとしてリジェクトされてしまったとか。(※リジェクトとはAppleの審査に落とされること)
たしかに「うんち」という点だけを捉えるとそうなってしまいますよね。
そこで田口さんが考えた方法とは、
- 「うんち」では無くジャパニーズゴーストとした
- アプリ内の「うんち」という文字をぶりぶりとか擬音にした
というもの。
無理あるやろー!と突っ込みたくなるのですが、なんと奇跡的に通過!審査が厳しいのか甘いのか分かりませんが、とにかく通ったのこと。
で、ここで安心しちゃうのが素人ってもんですよ。田口さんは違いました。なんと直接Appleに行き直談判。
「このアプリはちゃんとしたヘルスケアアプリなんだ」
と猛烈アピール。そのかいあって、今後はリジェクトを免れたそうです。
アイデア出しはトライアスロンと同じ
田口さんによると、開発のためのアイデア出しはトライアスロン(実際田口さんは競技者)と似ているとのこと。
聞けば、どっちも持久戦だからとのことですが、アイデア出しにおいては以下の通り。
- 類似、競合アプリのレビューを全部読む
- 本当に全部読む(かなりの持久戦)
- こうして欲しい、ああして欲しいのネタが詰まっている
- レビュアーが他にどんなアプリを使っているかが分かる
- 大体のユーザー層が想像できる
これ、完全なる持久戦ですね。レビューを全部読むなんてこと、普通じゃできませんもの。
しかし、実際のトライアスロンもやっている田口さんは違う。本当に全部読む。上から下まで全部読む。それも1アプリだけじゃなくて、類似、競合するアプリ全部を。
そのレビューの中には、どうしようもないものもあるかもしれません。でも、ユーザーの要望であることは確かであり、それを実現できれば勝てるということ。
現にウンログにおいては、類似アプリのレビューにカレンダー機能が欲しいという声が多かったことから、そこにはかなりこだわって設計したとのことです。
素敵な笑顔の裏に鉄の意思があったとは驚きです。
貼るだけで「うんち」が出るシール!?
今後の野望(展開)についてもお聞きすることができました。
なんと田口さん、貼るだけで便秘対策ができるシールを販売しているとか!
その名も「でるでるでーる」って某製薬会社もビックリの直球ネーミング。
でるでるでーるは、腸のぜん動運動を促進させ便秘解消するための筋肉テープ(キネシオテープ)で、薬を一切使用せずに快便を促すという素晴らしいもの。
その効果は絶大で、はじめての人はトイレで貼る、もしくはすぐに駆け込める状態で使ってくださいとのコピーがついているほど。
アプリと合わせて使うことで、より健康管理が捗る素晴らしいシール。ビットエーでもさっそく1セット購入しましたので、いつでもトイレに行ける状態で試してみたいと思います。
まとめ
うんちの話だけに、まだまだ出し足りないところではありますが、そろそろ締めに入りたいと思います。
お話を聞く前は、うんちのことを侮っていましたが、全ての道は「うんち」に通ず。だって「お通じ」って言うくらいですから。(あ、ツッコミは大丈夫です。反省してます。)
最後に田口さんが語ってくれたうんち語録で締めたいと思います。
- 「うんち」とはまだ体内にある状態
- これが体外で出たら「うんこ」になる
だそうです。
それではまたお会いしましょう。
ご存知、ゆうせいでした。
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