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AIで病気を早期発見!?画像解析での医療検診ツール“Zebra”

AIによる画像認識技術は、さまざまな領域で利用されています。中でも活用が期待されているのが医療分野です。レントゲン写真から、画像認識技術により病気を判別できる……なんて話も聞くようになってきました。

医師不足が叫ばれる現代に、大きく貢献しそうなAI。今回は、“Zebra Medical Vision”を紹介していきます。

Zebraって何?医療分野で大活躍の人工知能の正体

 

人間が病気かどうか診断するのにはいくつか手段がありますが、レントゲンやMRIなどの画像を医者が目で見て判断するというのが今一般的な手段です。でもこれって、時間がかかる作業ですよね。

医者の判断材料は、あくまで画像。決して素人に簡単に見分けられるものではないとは思いますが、ここで人工知能に注目したのがZebraです。

公式サイトによるとZebraはディープラーニング技術を用いており、実際の診察データから構築されたニューラルネットワークを元に診察してるそう。これからまだまだ症例を学習させ、より正確な判断力を持つAIに育てていくようです。

Zebraのミッションは放射線医師のケイパビリティを広げるツールとなり、患者を助けること。

確かにAIが病気を診断してくれるようなことになれば、人間の目より正確で、早く、より多くの患者を診断できますよね。そうすれば誤診や病気が見過ごされることもなく、患者がみすみす亡くなってしまうようなケースも少なくなるのではないでしょうか。

人工知能でどんな病気を検知できるの?実際私たちに届くまで

これまではあくまで、ザックリとした全体像を話してきました。ここからは具体的な話。

Zebraのテクノロジーは誤診された病や、ガンの早期発見などにも効果的です。数百万にのぼるスキャンデータを利用して、肝臓、心血管、骨などの疾患をいち早く検知できます。さらには乳がん、肺がん、脳外傷、高血圧など新しい検知領域も発表されています。

ただ、もちろん全ての病に対して万能に対応できる人工知能とはいかないようです。でもこれって症例を学習すればするほど、名医に引けをとらない人工知能に近づいていくことになるのでは?と期待してしまいますね。

そして、気になるのはそのお値段。そのサービスを受けるにともなって発生する料金は、なんと1スキャン$1。このZebra を提供するZebra Medical Visionが、この破格でサービスを提供することを発表しました。

これまでは医者にかかるのに長い時間待ちそれなりのお金を支払っていたのに、このシステムでは信じられないくらい簡単に診断してもらえます。 医師が診療する手間とその人件費が削減でき、人間にしかできないより高度な医療に力を入れることができます。

実際にZebraは世界50もの医療施設で取り入れられていて、北米やラテンアメリカ、中国、インド、ヨーロッパなどの地域で100万人以上の患者が診断をうけています。残念ながらまだ日本での導入事例はないようなのですが、これほど海外で実績があって、日々進歩しているのであれば近々日本でもお目にかかる日が来るのではないでしょうか。

Zebraのもたらすインパクト。医療の質と速度を飛躍的に上げて、誰にでも利用可能に

Zebraがもたらすのは今よりもっとスピーディで、正確で、多くの患者に届くような医療。これまでの医療の常識を打ち破るような、人工知能です。

Zebraは医者にとっては有用な医療ツールとして機能し、患者にとっては安心安全な診察が低コストで受診できる頼れる存在。医師と患者との間にZebraがワンクッション入ることによって、医療は飛躍的に効率化できそうです。

ということはこれから人工知能が人の命を救うということが、起こり得るということですね。医者にかかる前に人工知能に診察してもらう。こんな未来がくるんですかね……非常に待ち遠しいです。

田村 宣太 by
幼少期から海外を渡り歩き、様々な文化に触れ合いながら育つ。その中で『価値のあるものを、ちゃんと届ける』ことに興味を持ち、マーケティングの道へ。 口癖は「うぇい」