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イギリスのアクティブユーザー爆伸びbot “TickX” 使ってみた

いきなりですが、みなさんは「チャットボットをBtoCで活用する」と聞いたときどんな使用法を連想しますか?

FAQボットや、簡単な製品紹介をするチャットボットを連想する方が多いのではないかと思います。

今回紹介するのは名門サッカーチームで有名なイギリス、マンチェスターのスタートアップ企業であるTickXのチャットボット活用法。既存サービスの検索をそのままチャットボット上で行えるようにし、UXを改善した事例です。

「今日どこにいこうかなー」が解決できるサービスがチャットボット上に

TickXはイギリスでイベント検索や、チケットの価格比較サービスを提供している会社です。イギリス版マネーの虎、“Dragon’s Den”に登場し、大絶賛を浴びたことから有名になりました。 “Dragon’s Den”で提示された日本円で約1000万円の出資を断り、自力でその10倍の約1億円を調達したようです。

もともとはwebでサービス展開をしていたんですが、6/1にFacebookメッセンジャーでbotを提供後、すごい勢いでアクティブユーザーが伸びているんだとか。

そんなTickXのチャットボットでできることは、

  • 特定の地域や日にちに開催されているイベントを検索
  • ジャンルごとのおすすめイベントの提案
  • チケットの価格比較

といったこと。

webサービスでできることが、チャットボット上にそのまま実装された、という感じですが、思いついたときに、いつでもどこでも気軽に検索できるのはチャットプラットフォームの強みですよね。

では、早速つかってみます!

自然言語処理の精度もかなり高め、UXがほんといけてる

 
さきにお伝えしておきますが、TickXはイギリスで使われることを想定しているので、イギリスの情報のみ出てくる感じです。なので、普段僕らが使うことはほぼないと思いますが、そのUXは体験できます。

まず、今夜開催のイベントを聞いてみます。

すると、「どんなイベントがいい?」というような返答と、いろいろな種類のイベントが表示されました。Theatreをクリックしてみたところ、ロンドンで上演中のさまざまな舞台が値段とともにズラリ。

凄くスムーズですし、しっかりこちらの意図もしっかり汲み取ってくれています。TickXのチャットボットを開いたときに位置情報の確認があったので、それに合わせて場所も見てくれているのかもしれません。

もう少し続けてみましょう!

今回は少しロケーションを変えて若干マイナーな地域のイベントを検索してみました。

「Windsorで行われるイベントはありますか?」と訪ねてみた結果が以下です。

都市部だけじゃなくマイナーなところの情報もしっかり網羅されている様子・・・! なかなかよさげです。

最後に、TickXは値段比較をしてくれるということなので、レ・ミゼラブルの最安値を聞いてみました。

結果はご覧の通り。「今日どこか出かけたいなぁ。」「今週何かしたいなぁ。」なんて方にはとても便利だと思います。

今後検索サービスは音声でのやりとりへ?

今後の戦略としては、Amazon Echoのような音声AIアシスタントへのサービス提供を考えているよう。

音声でやりとりできるようになったら、ユーザー体験も大きく変わりそうです。めっちゃ便利ですよね。

TickXの行っているようなサービスはまだ日本では広がりを見せていないようですが、こういった検索に特化したチャットボットも今後、導入が進んでいくと思います。

現在のチャットボットはデジタルマーケティングツールとして、世間からの関心を引くというところがメインではありますが、今後消費活動がチャットボット上で行われるようになるのは遠くない未来のように感じます。

今回は決済まではチャットボット上でできませんでしたが、各プラットフォームで決済までできるような流れになってきてますし、全てのコミュニケーションがチャットボット上で完結する……なんて世界観も、もうすぐだと思います。

これからどんどんチャットボットの活用は増えていくと思いますが、ユニークで思わず飛びついてしまうような活用法に期待したいですね!

小出 拓也 by
イギリスでの大学生活を経て、日本へ。最新テクノロジーを取り入れた生活にとにかくはまっている。日本語でも英語でも滑舌はよくないが、気合いで乗りきるタイプ。