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まるでYahoo!知恵袋のチャット版?困ってる人と答えられる人とを繋ぐチャットボット『Sensay』

チャットボットと一言でいってもいろいろな種類のものがありますよね。すごく便利なツールだとは思うんですが、大きな問題があります。

それは、「1つのチャットボットに聞けることって案外限られてる……?」ってこと。大抵はチャットボットの守備範囲の中で質問しなければNGです。

用途分チャットボットを切り替えないといけないのか……? なんて絶望すら感じそうですが、すごいbotを発見しました。

その名もSensay(※Adobe Sensaiとは関係ないです)。人間関係の相談、今日の献立のアドバイス、おすすめの観光地はどこ? などなど、幅広い問いに答えてくれます。

参考文献:Sensay advice bot to launch Ethereum-based cryptocurrency

他のチャットボットとは一味違う! マッチング機能があるSensayの新しさ

(引用元:https://sensay.it/)

Sensayは大抵のことは答えてくれると言いましたが、実はチャットボット自体が全知全能なわけではないんです。Sensayがやっていることは以下の通り。

  • ユーザーが聞きたいこと、相談ごとをチャットボットに投げる
  • チャットボットがその要望に応じて、たくさんいるユーザーの中からアドバイスできる人とマッチング
  • 匿名のユーザー同士がSensayを通してチャット、問題解決

チャットボットが答えを出すのではなく、困ってる人と相談に乗れる人とをつないでくれる。すごくざっくり言うと、チャットボットを使ったYahoo!知恵袋といったところでしょうか。匿名だからユーザーも不安なく使えるのも魅力のひとつです。

SensayはFacebook Messenger, Slack, SMSなどで使用することができ、ユーザーは年々増え、300万人にものぼるそう。すごい数。

規模が拡大すれば、それだけ聞けることが増えてきそうですよね。

分からないことは先生に聞けとは昔よく言われたりもしましたが、海外では今やSensayに聞くことがトレンドにもなってるみたいです。

そんなSensayを早速使ってみた。先生!

そんなSensayを早速使ってみました。


超プライベートな相談事も。Sensayに相談してみた

個人的な相談ごともSensayになら相談できます。そこで、今回は恋愛相談してみました。

すると、どうでしょう。

「君が自信を持って話ができれば大丈夫。その自信が君の魅力に繋がるんだぜ。君は完璧さ、自信をもって!!」と、怒涛のアドバイスが……ありがとうございます(笑)

こんな具合に、超個人的なトピックでも複数人に相談でき、たくさんの返事が来るのがSensayのすごいところ。


今度は私がSensayです。回答者になってみた

続いては先生になってみます。相談の内容は、人と深い話をするにはどうすればよいかとのことでした。こういった相談ごとなら専門的な知識がなくても話ができますね。

ユーザーは自分の専門性の高い分野を登録できるので、ユーザー同士の需要と供給が一致しやすくなっています。

さらには、一通りチャットを終えると、ユーザー同士がお互いを評価し合えるので、評価を下げるようなやり取りはできません。そのため、情報の信頼性は高水準です。


過去のチャットを覗き見。Peek機能とは?

最後に紹介するのは“Peek”といって、過去にあった会話を覗ける機能です。

Uberのドライバーが仕事中、集中力を持続するためにはどうしたら良いかという旨の相談を覗いてみたものです。

このように過去のチャットを覗くと、自分にも意外と活かせる情報があったりするので興味深いですね。

これはそのままyahoo知恵袋といった感じですかね。ただチャット形式になってるので、もっとユーザーの細かい心理などがわかりようになっているのも特徴かもしれません。

新たなチャットボットの形。やはり人間相手は相談しやすい

実際使ってみると、とってもユニークでおもしろいチャットボットです。人と人を繋ぐことに特化していて、結局人間相手なのでいろいろなことを聞けます。

チャットボットは、たとえ人工知能を兼ね備えていても、人間のスキル、知識、経験を完全にカバーすることができないのが現状です。しかし、このような方法でユーザー同士を繋げれば、それができちゃうんですね。他のチャットボットとは一線を画す存在です。

近々、SensayはSenseというブロックチェーンをベースとした仮想通貨の取引を始めるそうです。これは、アドバイザーが与えたスキル、知識、経験などに対して即時報酬が発生する仕組み。こうしたユーザーのインセンティブが発生することにより、Sensayでのやり取りがこれまで以上に活発になっていくかもしれませんね。今後の動向から目が離せません。

田村 宣太 by
幼少期から海外を渡り歩き、様々な文化に触れ合いながら育つ。その中で『価値のあるものを、ちゃんと届ける』ことに興味を持ち、マーケティングの道へ。 口癖は「うぇい」