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機械学習チャットbot + アニメ?デジマラボ、パナソニック、アニメイト等共同で『動いて喋るアニメFAQ-bot:結(ゆい)』をリリース


デジマラボでもこれまでかなりの数紹介してきましたが、いよいよ日本でも本格的な導入事例が目立ってきたチャットbot界隈。

で、これまでその利用方法は『FAQの代行』『問い合わせの一次受け皿』みたいな用途が一般的でした。

  • 人間の代わりに応えてくれる
  • その分人件費が浮く
  • ユーザーが探す手間が軽減できる

てな感じですね。たしかに便利は便利…なんですが、なんかちょっと思ってしまうわけです。『え?そんだけ?』『なんかただ ”便利” てだけじゃつまんなくない?』と。

そもそもサービスとしては「わかんないからFAQを使おう」と思われてしまった時点でUX的にイケてないわけですし、なんかこーもにょっとするというかなんというか。

じゃあFAQそのものを『楽しめるコンテンツ』にしてみたら何が起こるんだろう?

はい。というわけで『じゃあFAQをコンテンツにしてみよう』みたいなことを、実際パナソニックさんとデジマラボチームでAIなんかを活用しつつ一緒にやってみました。

動いて喋るアニメFAQ-bot:結(ゆい) ちゃんです。(公開は6月30日まで)


アプリ版(ボイスあり):https://app.adjust.com/cvi7eg_qqg83h
Web版(ボイス無し): http://club.panasonic.jp/special/yui/

特徴としては以下のような感じ。

FAQ-bot 結(ゆい) の特徴

  • 24fpsのガチアニメーションで会話に合わせて思いっきり動く
  • このご時世になぜかCGではなく本気のセルアニメだったりする
  • CVは人気声優 佐倉綾音さんが担当
  • FAQで対応できる商品群はテレビ、BDレコーダー、ファクスなど
  • チャットbotのくせに自ら発話する。雑談にも対応

ちなみにWeb版では音声非対応。音&声アリの完全版はクラブパナソニックのアプリ内から利用した場合のみになっています。

動いてる動画はこんな感じ。

「かわいい」とか伝えると、ちゃんとアニメーション&ボイス付きで照れてくれます。かわいい。

他にも『イラスト見たよ』とか『出身地』『天気』『曜日』『じゃんけん』などなど。「それFAQか?」みたいな対話にも何故か対応しています。色々探してみてください。

多分世界初? “動いて喋るアニメーションFAQ bot” を実現したやたら豪華な座組

ちなみに今回のプロジェクト、なぜベストを尽くしたのか…?というくらい、妙に豪華な座組で動いていたりします。

パナソニックが企画。全体設計とプロデュースをビットエー デジマラボチーム。対話エンジン開発 / カスタマイズをBEDOREが担当。

で、前述の通りキャラクターボイスに佐倉綾音さんを起用し、キャラクターデザインはイラストレーターのNob-Cさん。アニメーション制作をNAZ Animation STUDIOが担当、アニメーション領域全体のプロデュースにアニメイトラボが参画…といった感じ。

『アニメーション付きで動いて喋るFAQチャットbot』なんてもうこの先もわざわざ作る人いないでしょうし、多分世界初の事例だろうなーとか思っています。

機械学習を用いたチャットbot 結(ゆい) の構造解説

で、肝心の結(ゆい) ちゃんの構造ですが、以前デジマラボでも取り上げた『マナミさん』LINEアカウント版でも活用されているBEDORE社の自動応答エンジン『BEDORE(べドア)』を利用しています。

機械学習のチューニング自体はBEDOREエンジンで割と楽させてもらったんで、デジマラボチームではルール設計やスクリプト作成にとにかく注力。

もちろんアニメーション動かしたり自ら発話したり…と、かなり大掛かりなカスタムも加えてますが、基本的には以下のような感じです。

  • ユーザーの発話をある程度予測して複数登録
  • 実際の発話時に『どの分類に近い内容の質問か』を判別してスクリプトを選定

まぁ…実際の開発作業としてはルールベース部分で数千に及ぶ結(ゆい) ちゃんのレスポンスパターンを設計&執筆する必要があり、かつそれに対しアニメーションや声と連携するAPI値を設計する必要があり…。と。

結構大変は大変だったんですけどね;;;

チャットbot他、自動化系ツールのこれからについて

今回の事例1つで何か大きな変革が起こる…!てなことはまぁあんまり無いだろうとは思いますが、○○オートメーションやらbotやらといったいわゆる自動化系支援ツールにおいて、『ただ単純に作業を代替する』ということ以上の価値を、AIや機械学習などを用いることで提供することが可能になる…かも?

そんなことを考え実際にリリースしてみた。てのが本プロジェクト本来の骨子だったりします。

よく言われるマーケティングの鉄則的な話で、『ただ便利になるサービスは toC の場合あまり上手く行かない』てあるじゃないですか?

  • 何かに不都合を感じて
  • そこに発生した面倒なタスクがあって
  • それからようやく表面化してくるニーズ

そこに効率よく対応するってのも、もちろん大事は大事。

なんですが、願わくば、『テクノロジーによって今まで考えもしなかった新しい価値が生まれていく』てな流れになっていくといいなぁ…なんて考えるわけです。

今後もデジマラボらしく、FAQをコンテンツにしてみた!…の、その先にあるかもしれない。フォームや広告、一覧や検索行動のさらなるコンテンツ化についても、ガンガン「やってみる」を続けていきたいものですね。

ではまたー。

動いて喋るアニメFAQ-bot:結(ゆい)

アプリ版(ボイスあり):https://app.adjust.com/cvi7eg_qqg83h
Web版(ボイス無し): http://club.panasonic.jp/special/yui/

デジマラボ 編集部 by
BITAデジマラボ編集部です。最新Tech界隈の「なんかすごいね」を、『現場の提案』にするための情報をけっこうがんばってお送りします。
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