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変化の時代における、マーケターの戦略とは。『MARKETING NATION SUMMIT 2017』イベントレポート

10月13日に開催されたMarketoMARKETING NATION SUMMIT 2017』に参加してきました。

日本最大級のマーケティングイベントで、行われるのは今年で3回目。

ただの商品発表で終わらず、「マーケティングの世界に起きている変化、その中でマーケターはどうあるべきか」といった深い内容になっています。以下レポートです。

変革の時代において、変わったこと。変わっていないこと。

まずはMarketoCEO、Steve Lucusのプレゼンがありました。

内容は、「今の時代に起きている変革。そして、変化の中でマーケターに求められているもの」といった感じ。

―Steve Lucas
インターネットが登場したことで、コミュニケーションのやり方が急速に変わり、より早いやりとりがされるようになりました。

しかし、「適切な場所で適切な人にストーリーを伝えてインスパイアしていく」というマーケターの仕事は変わりません。

なるほど。マーケターの本質は、今も昔もズレていないのですね。ではインターネットが登場してから変わったことはなんなのか気になります。

―Steve Lucas
伝える手段や社会に溢れる情報、売る相手やその数、顧客の関心など、あらゆることが急速に変化しています。

その流れの中では、顧客のカスタマージャーニーは、企業が顧客を育てていく考えに基づいた、直線的流れではありえません。

なぜなら、今日の顧客は、企業が何もせずとも、友人やSNS、Google検索やイベントから商品の情報を得て、製品の購買をしているからです。

―Steve Lucas
このような時代においては、顧客のライフサイクル上のあらゆる点でエンゲージメントし、最適な場所で最良の体験を顧客に提供する必要があります。

私たちはこれを『エンゲージメントエコノミー』と呼んでいます。『エンゲージメントエコノミー』においては、顧客とのコミュニケーションは量よりも質が重要です。

マルケトのエンゲージメントプラットフォームは、このコミュニケーションを可能にします。

今や企業の広告をみて、商品を買う人は少ないですよね。それをいち早く理解し、時代の変化に対応できるツールを提供し、先導するマルケトがいうからこそ説得力がありますね。

真のエンゲージメントとは何か

MarketoのGVPであるTK Kaderからは、「エンゲージメントエコノミーにおけるマーケティングのあり方とマルケトがどういうアプローチをしていくか」という内容でセッションがありました。

その中から、「真のエンゲージメントは何か」という話を抜粋します。

―TK Kader
今日のマーケターは、インターネットのおかげで影響力が高まっています。現状39億人とインターネット上で繋がることができますし、一日にやり取りされるメールは、世界中で2,250億通にもなります。

その時代における真のエンゲージメントとは、

  • 信頼できる
  • パーソナライズされている
  • 気づきを与える

ものです。

たとえば、顧客が言語化していない欲求を理解し、先回りして提案してあげたり、一人ひとりに寄り添った提案をすることを言います。

自分が興味のないメールに対しては面倒さしか感じませんが、自分宛にパーソナライズされたものは親近感がわいてしまいますよね。大量の情報に触れる今においては、自分を特別視してくれるような企業を顧客は選ぶのかもしれません。

さらに、『エンゲージメント』重視の傾向はすべての企業に当てはまるようです。

―TK Kader
『エンゲージメントエコノミー』においては、BtoBだろうが、BtoCだろうが、アカウント毎にパーソナライズしたアプローチをしていく必要があります。

なぜなら、最終的に商品を買うか決めるのは個人だからです。

企業も結局は、個人の集まり。なので、自社の製品購入を決める人に対して個別化したアプローチが必要なのは納得ですね。

ただ、マーケターがインターネット上の数万人に対し、パーソナライズしたアプローチをするのはさすがに難しいのでは……


今の時代に求められているマーケティングを『Marketo ContentAI』が可能にする!

マーケターの人力だけでは、個別化したアプローチは不可能」という課題に対してMarketoはAIを駆使したプロダクトを開発したようです。それが、『Marketo ContentAI』。

具体的には、あるユーザーに、SNSやアプリといった複数のチャネルからそのユーザーにあったコンテンツを自動提供してくれるプロダクトだとか。

企業は顧客にたくさんのメールを送るものの、興味がないメールに、顧客はうんざりしてしまい、企業ブランドを傷つけてしまうこともあったと思います。

それに対して、『Marketo ContentAI』は、個人にあったコンテンツをパーソナライズした方法で提供することを可能にするので、コミュニケーションのミスマッチをなくしてくれそうですね。

マーケティングを活性化するコミュニティ形成

Marketo・アジア太平洋・日本プレジデントの福田さんからはマルケトの中長期的プランの話がありました。

それが『Marketing Nation』。これは、世界中のマーケターをオンライン・オフラインで繋げ、コミュニケーションし合い、マーケティングを活性化させるコミュニティを推進する取り組みのことです。

『Marketing Nation』の一環として、10月から始まる『Marketo University』の情報も聞けました。

―福田
今後、『Marketing Nation』を拡大する上で、課題に感じているのが、人材の獲得と育成です。ここを解決するために、『Marketo University』を設立して、長期的に日本国内のマーケティング人材を育成していきます。

日本はアメリカと比べて、マーケティング人材が足りなかったり、そもそもマーケティングの概念自体が浸透していないって話はよく聞きます。

『Marketo University』のように、マーケティング界の先駆者から学べる環境は、そんな日本の状況を打破してくれそうですね。

Marketoの「自社の発展だけではなく、マーケティング自体を進化させようとする姿勢」が感じられた、非常にワクワクするイベントでした!

小野寺 雄大 by
「曲がったことが大嫌い」が信条。デジマラボではマーケティング全般の記事を担当。その他、クラウドファンディングやHR-Techになどに強みがある。