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【HR-Techガチ事例】IBM×Cornerstoneコラボが可能にした超巨大組織の人事/教育基盤 超効率化

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いきなりですが、ちょっと想像してみてください。

  • 対象は15,000人の従業員を抱える巨大組織
  • 従業員が日々覚えなければいけないことは膨大で教育コストは甚大
  • なのにこれまでの人事評価は膨大な量の(フォーマットもバラバラな)書類に書きなぐってあるだけ
  • そしてある日あなたは役員から『これなんとかしといて』とか言われる…

悲惨な状態が目に浮かんだと思います。多分これ読んでる方のうち何人かは『ほぼウチじゃん…てか自分じゃん…』てなっているような気もしなくは無いですが…

これは実際、昨年USであった事例の話なんです。

しかも対象は『ミスをしたら文字通り人が死ぬ』巨大医療機関。

どこからどう考えたってサグラダファミリア案件ですが、今回はそんな危機的状況を上手いこと短期間でなんとかしてしまい、かつ実際の成果につなげてしまったHR-Techド先端なIBM×Cornerstoneの事例を紹介してみようかと思います。

当初見立て『6カ年計画』を数ヶ月で?コンピテンシーフレームワーク構築プロジェクト


※今回の事例の舞台となったオーランド・ヘルス病院@US

対象は従業員数15,000人を超える巨大病院。なんとなく分かると思いますが病院の業務だの必須スキルだのってのは、とにかく法律に合わせてコロコロ変わるわけです。

つまり、教育と管理が超大変。

もちろん『全スタッフに全部教える』なんて絶対に不可能。

なので、それこそ個々人のキャリアプランと合わせて『何をいつどう教えるか?』『それができるようになったとしてどう評価するか』がものすごく重要なんですが、そこをアナログでやっていた、と。

IBM Kenexa Talent Frameworks のコンピテンシーライブラリ

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IBM KenexaのコンピテンシーフレームワークをCornerstoneに取り込んで人事評価に活用。同じく人材開発のアクションプラン提案に活用したそう。(※画面はDemoイメージ)

このままじゃ教育用のツール入れたって管理も評価も運用をまわしていけない! てなわけで、そこであわせ技導入となったのが以前デジマラボでも紹介した IBM Kenexa Talent Frameworks のコンピテンシーライブラリ。

業務・職域・適性ごとに『なにをどうスキルとして身につけていくべき?』という指標として活用していったんだとか。

ちなみにこのタスク部分。当初は「自分たちで頑張ろう!ガント・チャート6年とかになってるけど頑張ろう!」とか考えてたらしいです。

(※実際には IBM Kenexa Talent Frameworks との連携で数ヶ月程度の期間でなんとかなったそう)

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※IBM Kenexa Talent Frameworks ライブラリー概要

国内でも導入企業伸びまくり?統合タレントマネージメントシステム Cornerstone とは何か

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さて、『こんなこと考えてるやつにはこういうの教えていこう!』みたいな部分はKenaxaに任せたとして。

実際『何をどう教える?』て部分の管理運用の実務部分には Cornerstone という統合ツールを採用することで最終的な成功に至った。という本プロジェクト。

この『Cornerstone』、実は日本企業でも導入が進んでたりします。(リコーとかキヤノンとか日産、アサヒグループホールディングスあたりが入れてるそう)

主な特徴を抜粋するとこんな感じ

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  • 世界シェアNo.1。191カ国で3,000万人が利用するラーニング(LMS)起点の統合タレントマネジメントシステム
  • 業界唯一の完全に統合化されたプラットフォームと、完全モバイル対応
  • 後継者予測分析&ポスト別『オススメ引き上げ対象社員』サジェストも可能で、幹部への内部登用率が25%向上した事例なんかも…!

ちょっと何言ってんのか分かりにくいですが、要するにこれ単体で社員一人ひとりのキャリアプランに合わせた教育設計からフォローアップ、評価などもろもろなHR領域業務管理ができてしまうシステムってことなんだとか。

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ほかにも例えば…

明確になった『個々人の課題とキャリアと現状スキルと貢献率』をベースに、将来的なキャリアパスの予測に役立てたり

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過去&現在の情報を活用した『そのポスト(役職)に抜擢するならこいつがベターだよ!』を教えてくれる“後継者予測”なんかも・・・

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もちろん(?)『貢献度が高く離職の可能性が高い人アラート』なんかも設定可能だそう。

・・・うん。すごいです。

コンピテンシーライブラリデータを使ったHR-Techのインハウス統合管理…という考え方

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最近、本当によく聞くようになった『HR-Tech』という領域。採用に、教育に、評価に…と、スポット毎に『おおっ!』とさせてくれるツールは既に結構あるんです。

あるんですが、ある程度以上の組織規模になってくると『バラバラに人間がツールを使って管理』の無理が出てきてしまう。(できなくないけど無理やりやろうとすると無駄書類だらけになって効率落ちる)

で、それをなんとかするための手法として注目されてるがコンピテンシーライブラリを中心に置いた考え方…なんだとか。

要するに正確に管理された『本人の意思×スキル』から『その職域のその仕事やるならこれ足りてないね』をコンピテンシーデータにもとづいて分類 ⇒ そっから『じゃあこれやっといて』という教育タスクに落とし込む

これを例えばCornerstoneのような統合ツールと組み合わせることで、人力では到底実現不可能だった管理校効率化も上手くやれる手段になる、と。

今回の事例は、つまりそんな話みたいです。

まとめ:もっともっと普及していったら良いのに…

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上記の事例で出てきた『そんなことやったら組織が死ぬのでは?』的なツッコミに対し、耳が痛かった人、少なくないと思うんですよね。

確かにめっちゃ安い! てツールではないんですが、テクノロジーの力でクリアできる部分は、勇気をもってクリアしていきたいものです。

だって多分、『早く帰らないと怒られる』みたいなの“だけ”じゃ人事・労務管理・教育の領域って高効率化していかないと思うので。

で、気になるお値段&導入の相談は?

ちなみに IBM Kenexa Talent Frameworks でコンピテンシーデータを入れようって場合、人数によるらしいですが従業員数1万人までの事業所に導入する場合で数百万くらい。支払いは1回オンリー(月額なし)で導入可能。

Cornerstone のお値段は今のところお問い合わせ必須! という感じらしいですが、あまりにも大きな(数千人単位超えてくるような)スタッフを抱えHR領域の高効率化が必要な場合、直近では唯一に近い選択肢になってきてるような印象もうけます。

実際の導入に際しては、なんと IBM Kenexa / Watson Talent のテクニカル&セールスマスタリーを取得しているデジマラボチームが具体的な相談にも乗れます。ので、気になった方はぜひぜひ。

中村 健太 by
数多くのメディアコンサルとコンテンツクリエイティブに関わってきた経験を持つ株式会社ビットエーのCMO。KaizenPlatformのグロースコンサルとしても知られ、2014年より一般社団法人日本ディレクション協会の会長を務める。主な著書に「Webディレクターの教科書」「Webディレクション最新常識」など。
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