発想と実装の 間 をつなぐメディア

チャットボットプラットフォームhachidoriを使って、FAQbotを作ってみる

チャットボットって、流行っているのはわかるんだけれども、なんだか難しそうだし、それを自分たちで作るのはさらに難易度が高そうなイメージ。ありませんか?

加えてどのような場面で、どれくらい効果があるのか見当もつかない……なんて方も結構いるのではないでしょうか。

ということでデジマラボでは今回、コーディング一切不要のチャットボット作成サービス「hachidori」を使って、どのくらいの手間でどの程度のことができるのか、実際に作ってみます。

hachidoriってどんなサービス?

hachidoriは「チャットボットを開発から運用までをひとつの管理画面で手軽に作成できるwebサービス」です。

マウスのクリック操作のみでチャットボットを簡単に作れるので、経験やスキルを問わず誰でも扱うことができます。もちろんコーディングは一切不要。

デジマラボでも過去に何回か取り上げています。

極めつけは外部APIとの連携が容易な点。これにより外部サービスを組み込んださらに便利なチャットボットを開発できます。

LINEでhachidoriを使ってみる

早速チャットボットをhachidoriで開発してみます。

hachidoriはLINEやFacebook、webページでのチャットボットを作ることができます。今回はLINEでやってみます。

開発を始める前にLINE@アカウントの設定などが必要になりますが、難しいことは一切ありません。

LINE@の設定についてはデジマラボの記事「わずか5分。新LINE Messaging APIでbotを作ってみた手順全公開」でも紹介しているので、つまずいた方は参考にどうぞ。

hachidoriのアカウントの登録などを済ませると、こんな画面が出るので、

この通りやっていけば全ての設定が完了します。チャットボットの開発のスタートラインにたつまでの設定で5分ぐらい。

さて、準備ができたので早速シナリオを作成してみました。これはユーザーの「おはよう」という入力に対しての返事を作ったものです。もちろんワードは自分の好きなようにカスタマイズ可能。

hachidoriの開発画面はこんな感じになっています。

青色の枠がユーザーからの発話、白色の枠が作っているbotからの返答になります。

実際に上の画面をLINEで使ってみるとこんな感じ。

ね、これだけで簡単なチャットボットはできてしまいました。

すごくハードル低いですよね。もし「◯◯」なら「△△」というプログラミングでいうif文のようなノリで簡単にチャットボットを開発できます。

チャットボット開発に欠かせない「クエリー」とは

さて、さきほどの開発画面ですが、後半の会話に「地名」と「遊び」という表示がされています。これはクエリーと言います。

どのbotでも大事な概念になるので、簡単に紹介します。

クエリーとはキーワードをカテゴライズしてリスト化したもの。といってもよくわからないと思うので、こちらを見てください。

今回の例でいえば、「遊び」というグループの中にカラオケ、映画、ボーリング。「地名」というグループの中に渋谷、銀座、六本木などがキーワードで入っています。

このクエリーを使いライブラリを作成することで、自由度の高い会話がbotとできるようになります。ライブラリの画面は以下のような感じ。

ライブラリは自由自在に編集が可能で、ユーザーが入力したキーワードに応じてレスポンスを設定できます。

さきほどの会話では、「渋谷」と「カラオケ」に対応して「それならカラオケhachidori店!」と表示されたことになります。

このように、指定したクエリの組み合わせ固有の回答を自分で作成することができるというのがポイントです。

クエリー実践編。FAQbotを簡単に作ってみる

同様の仕組みを使って、FAQのようなチャットボットをクエリーとライブラリだけで作ることもできます。

このような感じで「地区」と「分別」という新しいクエリーを作成。

次にクエリーを使ったライブラリを作成します。

このライブラリを使ったシナリオの結果が以下になります。

こんな感じでボットがユーザーの発言をライブラリに従った形で判断し、結果を返してくれます。

このようにクエリーとライブラリを上手に活用することでよりhachidoriを便利に使いこなすことができるでしょう。

こんなに簡単。外部APIとの連携もワンクリックで

次は、外部APIとの連携を設定してみます。

今回は試しにconnpassのイベントリサーチAPIとの連携を行います。

connpassとは
connpassとはエンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム。イベントやIT勉強会の開催、参加者募集、参加できるサービス。

外部APIとの連携にもコーディングは一切必要ありません。しかもまさかのワンクリック!

メニューの「連携設定」をぽちり。すると以下の画面になります。


あとは必要な欄を埋めるだけ。

実際にconnpassのAPIを連携させた場合の入力例が以下です。

APIのURLやパラメータに関しては各サービスのAPIリファレンスを参照。
connpassのAPIリファレンスはこちら

URL内には自分で作成したクエリーやライブラリを自由に使用できるのでユーザーが入力・選択した内容をURL内に組み込むことが可能。

テストURLでは作成するAPIリクエストの例を入力すると、結果を自動判定して簡単にAPIの結果の値を確認することできます。

次にAPI連携をしたシナリオです。

BOTアクションとしてAPIリクエストを選択し、実行対象となるAPIを選択するだけで、連携が完了。

あとは右側のテストURLから取得した結果の値をチャットの中で使用できます。今回はURL内で「プログラミング言語」というクエリーを使用しているのでそれも使用。

ちなみにクエリーの「プログラミング言語」内のキーワードは「ruby」「php」「python」で作成しました。

では実際のチャットボットとの会話を見てみましょう。


このようにクエリーに応じた内容の情報をconnpassのAPIを使って表示することができました!

ここで気になるのは「パイソン」。。

確かにクエリーのキーワードには「python」と入力しました。しかしユーザーによっては意図しない回答を入力するということも十分に考えられます。

そこでhachidoriには「シソーラス」という機能が備わっています。


「python」の類語であろうと想定できるものをあらかじめ設定することで、指定したキーワードが「python」として扱われます。

なのでユーザーが「パイソン」と入力しても「python」として認識されたということです。

現在は様々なサービスのAPIが公開されているので、試してみると面白いですね。

既存テンプレートで細かい設定は必要なし!

さて、ここまでhachidoriで簡単にチャットボットを作る……ということをやってきました。
しかしもっと簡単に一瞬でチャットボットを作りたい!そんな方へ朗報。

実はhachidoriにはとても便利で素晴らしいテンプレートが存在するんです!(※有料プランになります)

例えば「一問一答」、「予約管理」「カスタマーサポート」「プロモーション」など需要が多いであろうテンプレートがずらり。

そこで今回は予約管理のテンプレートを実際に使ってみます!まずはオプションメニューから「予約管理」を選択。

いくつかの項目を入力するだけでいとも簡単に立派な予約管理チャットボットが作成可能です。すると以下のシナリオが自動で生成されるという感動的なまでの工数の少なさ。

予約管理システムが5分もせずに完成。
ちなみにユーザーの予約をどう処理するかというと、hachioriの予約管理画面から処理がが可能。

それぞれの企業・お店に適したチャットボットを用意すれば、人件費はもちろん時間的なコストも大幅にカットすることが期待できます。

今回は予約管理を使ってみましたが、予約の流れの途中で「エリア」や「店舗」のクエリとライブラリを作成し、より柔軟な予約やさらにはFAQボットで事前にユーザーの情報を獲得するなんてこともできるかもしれません。

びびることはない。プラットフォームを作れば簡単

ということでhachidoriを使ってチャットボットを作成してきました。思ったよりも簡単だったのではないでしょうか。

「流行ってるのはわかるけど、なんだか敷居高そうだし……」なんて人はまずはこういったサービスを使ってとりあえず作ってみるのをオススメします。小さく初めて効果があれば、本格的に導入を検討してもいいと思いますし。

チャットボットを活用したビジネス展開によって大幅なコストの削減・効率化やアイデア次第では競合に差を付けるチャンスにもなりえます。出遅れないようにしたいものですね。

河村 健司 by
ライター兼エンジニア。海外でのフロントエンドエンジニア経験を経て、ビットエーへ。主にチャットbot関連の情報を追いつつ、自分で試しつつ、なんなら自分でも組んじゃう。なんてことをやったりする。