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やっときた。純国産チャットボット作成ツールhachidori

おはようございます、飯野です。

デジマラボでも今までいろいろなチャットbotの作成ツールを紹介してきましたが、残念なことにすべて海外のツールでした。

海外から遅れをとること数ヶ月。やっと純国産チャットbot作成ツールhachidoriが6/22に一般公開されるそうです。といってもオープンβなのでまだ正式版ではないんですけどね。それにしてもほんっとうに待った。

デジマラボでは、クローズドβのアカウントをひっそりともらっていたので、オープンβ開始に先駆けてhachidoriを紹介しようと思います。

その前にhachidoriって?

hachidori1

hachidoriは「ブラウザのみでクロスプラットフォームチャットbotが手軽に作成できるwebサービス」です。同じプログラムで、複数の環境で同じように動作するbotを作成できるってことですね。

コーディングは一切不要。簡単な操作のみで会話のストーリーが作成でき、グーグルカレンダーとの連携も予め用意されたテンプレートに沿ってぽちぽちしていけばすんなりとできます。

クロスプラットフォームを謳ってるだけあり、今後KikやTelegram、WeChatなどにも対応していく予定だそう。

コーディング無しで〜ってのは今まで紹介してきたサービスにも共通していますが、あらかじめ外部サービスとの接続ガイダンスが整備されているってことが他のサービスとの差分になるのかもしれません。

日本で多く使われているLINE・Facebookだけではなく、海外のチャットサービスにも目を向けているところに開発理念を感じますね。

直感的な操作で簡単にストーリーが作成

hachidori2

実際にhachidoriを使ってFB Messenger botを作ってみました。今までいろいろなサービスを使いましたが、比較的簡単な方かと。

FBページとの接続は正直単純な作業ではないのですが、それぞれのステップごとにすごく丁寧に説明されています。

hachidori3

ステップに従い、FBページとの連携とサーバーとの接続を済ませたら、あとは「〇〇と聞かれたら□□と返す」というルールを決めていくだけ。ちなみにある程度の言葉の揺れはシステムの方で許容してくれるそうなので、完全一致しなくても大丈夫です。

create_image

ちょろちょろ10分程度いじる程度でこんな感じのbotは作成できました。相手の入力した内容を使いまわして返答をすることも簡単にできましたよ。

hachidoribotの様子

使ってみて、hachidoriはお問い合わせのような会話の流れがある程度決まっている業務と相性がいいなーと感じました。良くも悪くも、会話を上から下へ順番で作っていくような思想になっているので。

問い合わせ内容 → 問い合わせカテゴリ → 詳細カテゴリ のようなどこかに電話で問い合わせするときによく入力させられるアレは、hachidoriで代用できそうです。

一方で、雑談botのような、ユーザーに何を打ち込まれるかわからないケースには向いていません。「何を作りたいか」によって使用するツールを分けるのが得策だと思います。

これで完璧!…とはまだまだいえない

正直、改善が必要かな…と思ったところも何点か。

具体的には、

  • ドキュメントが不足しているので、機能を使いこなせない
  • welcomeメッセージが使えない(会話はユーザーからスタートしないといけない)
  • ステップを細かく紹介しているとはいえ、FBページとの連携が煩雑になりがち

などなど。

これらの改善の予定なども含めて、hachidori開発元である株式会社ConU(コンユー)の代表取締役社長の伴さんに、何点か直球の質問をしてみました。

今後の展望について直接社長に聞いてみた

―正直改善が必要かなーと思った点もあるんですが、オープンβではどのような点が変更/改善されるのですか?

―伴
UIは大幅に、機能は一部が変更になります。どちらもクローズドβ中に頂いた意見を参考に大きく改善させました。
挙げて頂いた課題点についても、実は既に対応が進んでいるんですよ。特にドキュメントに関しては、オープンβではヘルプを用意して手厚くサポートしていますのでご安心ください。

短い期間の中でユーザーの意見を取り入れつつ、しっかり改善もしていくって理想ではあるんですが、実行しようとすると…結構難しいんですよね。そこをすんなりとやってしまうあたり、組織としてうまく機能しているんだなーと。「とにかくPDCAを早く回して、改善を繰り返し行っていく」ということは伴さんも強く意識して開発に望まれているそうです。

―正式版リリース後の機能拡張やマネタイズはどのようにしていく予定ですか?

―伴
今後はアナリティクス機能をつけようと思っています。botのやりとりを分析して、各ユーザーの運用を最適化するような機能です。
ビジネスモデルについては今まさに検討中ですが、マンスリーでの課金モデルにする予定でサーバー代込みで1,000円いかない程度の金額を予定しています。

・・・え!?サーバー代込みでそんな安くて大丈夫ですか…?と思わずツッコんじゃいましたが、あくまでも一番安いプランがその程度とのこと。提供する機能や作成できるbotの数によって値段が変わるそうです。

にしても、普通にサーバー借りるとどんなに安くても月500円ぐらいはかかるはずなので、嬉しい価格設定なんではないでしょうか。

最後にこんな質問もぶつけてみました。

―AIの連携がbot界隈ではホットな話題ですが、hachidoriでの予定はありますか?

―伴
今は考えていませんね。まだbotはオペレーションに特化させて、人工無脳として使っていいと思っています。

雑談とオペレーションって今はまだ乖離していると思うんです。今現場に求められているのは後者ですよね。本当にそこに高度な自然言語処理だとかが必要か?と思っちゃいます。

ふむふむ…確かに。実際に僕もいろいろなbotを作ってみて感じることですが、対応させたい内容が決まっている場合って人工無脳で十分なんですよね。むしろ人工知能を使っているbotって話がかみ合わなくてイライラすることも…。

hachidoriのように「今はAIはやらない」と割り切る…というのもビジネスの選択としてアリなのかもしれません。

オープンβ開始はもうすぐ

チャットbot作成に少し距離を置いていた方は、今回のオープンβはチャンスだと思います。なんといっても今まで一番の障壁だった「言語」の点は解決されていますしね。

正式版リリースは7月中旬を予定されているそう。それまでの一ヶ月とりあえず使ってみるかーという軽い気持ちでhachidoriのサイトをチェックしてみるのがいいと思います。

もちろんデジマラボでも、6/22から早速オープンβ版も使ってみる予定です。

ではではー。

この記事の公開時点(6/16)では、まだオープンβの募集は始まっていません。気になる方はConUさんのサイトで問い合わせてみるのもいいかもしれません

6/22追記

正式にオープンβが公開されました!詳しくはこちら

飯野 希 by
BITAデジマラボ編集長。前職はメーカーのユーザビリティエンジニアとして活動。ビットエーではデータサイエンティストとしても活躍しつつ、デジマラボを軸をした事業開発をおこなう。