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あなたの感情は、AI相手に隠せない?気になる世界の感情分析技術活用まとめ

おはようございます。小野寺です。

ロボットもどんどん社会に普及してきている昨今、よく議論になるのは「ロボットやAIに人間の感情が認識できるか」ということ。

Pepperには、感情認識エンジンがついていて、相手の表情や声のトーンなどから、対話者の感情が分析できるようになっているそうです。

ただ、その他の事例ってあまり聞かないですよね。

ってことで今回は、技術的にどこまで“感情分析”が進んでいるのか、世界の活用法をまとめてみました。

webカメラの映像から、ユーザーの反応を読み取る『Realeyes』


Realeyesは、個人がもっているweb端末のカメラから、ユーザーの表情をリアルタイムで読み取り、広告、メディアへの反応を分析するツール。

例えば、映像コンテンツの中の、「どの瞬間に一番いい反応をしているか」、「映像以外の広告に対しては、どんな反応をしているのか」といった、今までは定性的な目視だったり、アンケートでしか確認できなかったものが、定量的にわかるようになります。

こちらの映像を見ると少しわかりやすいと思います。


Realeyes from Realeyes on Vimeo.

映像を見ている人の感情変化がピークの瞬間もわかる。

ちょっと前に、AIが映画だったり小説を書いたりする話題がありましたが、Realeyesの分析データが溜まってくると今後データに基づいた、映画制作なんてのもできそうですよね。

○○なときに▲▲な反応をすることがわかっているから……なんて逆算的に施策を打つこともできるかもしれないですし、いままで視聴率やCTRなどでしかとれなかったデータの部分に「ユーザーがどんな気持ちだったか」がかけ合わさることで、分析できることの幅も増えていきそうです。

声のイントネーションから感情や健康状態を分析『BEYONDVERBAL』


BEYONDVERVALは人の声のイントネーションから、その人の感情や健康状態を分析します。

先に紹介した感情分析ツールと似ていますが、こちらは顔ではなく、声をもとに感情分析を行っています。

例えば、下の動画みたいに、話している時の感情を声をもとに分析しています。

人間の声には聞き取れない精度で、変化を読み取ることができるので、Google AssistantとかAmazonEchoのようなハードと組み合わせて、ユーザーの変化を毎日認識して、健康悪化を防ぐことができそうですよね!

文章から感情分析。従業員の情緒を管理する『Kanjoya』

Kanjoyaは、従業員が書いたテキスト文章を元に感情分析を行い、従業員を管理します。

最近、なにかと話題のHRテックですが、アンケート結果をもとに従業員、チームの状態をまとめてくれるのはいいんですが、数値的な評価の変化しか計れないんですよねえ。

その課題を解決するかもしれないののが、このKanjoyaのテキストから感情分析をするという面白いアプローチです。


従業員が答えた文章を自然言語処理と機械学習により分析。数字では見れない、従業員の感情変化を調べることができる。

言葉にはならないような従業員の変化を読み取り、それをマネジメントに活かす。そんな使い方ができそうです。

感情認識はできるかもしれないけど……

技術的に感情が分析できるようになってきたことで、いろいろとできることも増えてくるとは思うのですが、感情って少しプライベートな領域なので、いろいろと課題はありそうです。
(pepperなどの製品にはすでに搭載されていることを考えると、ちょっと考えすぎなのかもしれないですが)

人間の行動の根底には、「感情」があるのは覆しないようのない事実。そのときそのときの感情によって、大きく行動も変わりますしね。

完璧に感情分析ができるようになった日は、いまより幸せな未来なのか……? そんなことをちょっと考えつつも、引き続き今後の動向も追っていこうと思います。

以上、小野寺でした。

小野寺 雄大 by
「曲がったことが大嫌い」が信条。デジマラボではマーケティング全般の記事を担当。その他、クラウドファンディングやHR-Techになどに強みがある。