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チャットボットの改善点を人工知能が解析&提示。Botanalytics Assistantすごい

Google Analyticsと連携して、人工知能が改善点をサジェストしてくれる。そんなサービスはすでにありますが、ボットでも同じような動きがあるようです。

ボットの解析サービスBotanalyticsに自然言語処理を駆使し、人工知能が開発者へボットの改善ポイントをサジェストしてくれる機能が追加されたとのこと。

Botanalytics: チャットボット専用の解析ツール。ユーザーの利用状況はもちろん、会話ログの中身まで解析してくれる。さまざまなフレームワーク・プラットフォームと簡単に連携できることが強み。
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数字は細かく出してくれるけど、

「数字を眺めてもよくわからない!」
「いろいろ改善していきたいけど、どうすればいいかわからない…」

なんて問題を解決してくれそう。早速Botanalyticsの開発者に詳しく聞いてみました。

Ilker Koksal:サンフランシスコに拠点を置くチャットボット用の会話型分析、およびエンゲージメントツールである”Botanalytics”のCEO&共同創設者

自然言語処理とAIを使った開発者向けのアシスタントサービスBotanalytics Assistant

―そもそもこの新サービスって何ができるんですか?

―Ilker
Botanalytics Assistantは、ボットの会話フロー改善のためのソリューションを訓練データをもとに導きだし、ユーザーに提供できるサービスです。
マーケターやチャットボットの開発者はボットが蓄積したデータから有用なインサイトや情報を得ることにあまりにも工数をかけすぎていることに課題を感じ、開発にいたりました。

たしかにアナリティクスの数字やデータを見ても、実際良いのか悪いのか、どこがなにがきっかけでどういうふうに改善を施せばいいかわからない、という問題を抱えてる方は多いはず。

きっちり分析をしようとすれば、時間もかかりますし、それができる人も少ない。こういった簡易的に「ここ直せばよくなるよ」というポイントを教えてくれるサービスは、簡易コンサル的なサービスといえるかもしれません。

すごいのはいわゆるデータそのものだけではなく、会話の中身まで解析してくれるところ。ネガポジ判定まで行なった上で改善提案をだしてくれるんだとか。

いやいや、これすごくないですか……?

AIがズバッと改善点を指摘

ユーザーや顧客は、次に行うべきことや会話フロー上の弱いポイントをどのように改善していくかについて堅固な洞察を得ることができるそう。

ユーザーエクスペリエンス側でもテクニカル側でもどちらにとっても有用なんだとか。

―Ilker
AIは会話のなかでの改善を理解し、開発者にとって重要なインサイトとして提示してくれます。具体的には、訓練データに基づいて動作しています。

システムはまずデータを処理し、重要と判断するものを抽出、代替案とマージして、現実的な施策を出力し、しばらくするとその一連の流れが自動化されたプロセスになります。

ボットのアナリティクスを使うなかでAIがデータを学習、傾向などを把握していき、最終的に改善案や代替案などを提示できるようになっていくそう。訓練データには、インサイトを抽出するためのいくつかのクラスタがあるそうで、システム上に保持しているボットから、AIを訓練するためのデータを引っ張ってきているんだとか。

Botanalytics Assistantが生成するレポートは

  • Onboarding
  • Conversational Flow
  • Functionality
  • Personality
  • NLP&AI Scores
  • Bottlenecks
  • Statistics

というタイトルの7種があり、それぞれに各分野の決められた項目に沿ったスコアや、改善のための施策やヒントが表示されます。

例えばPersonalityには、感情分析に基づく会話分析と、エンゲージメントを高めるための改善策が含まれており、マーケターや開発者はそれに応じた変更や施策を実施することで、ユーザーとのエンゲージメント構築に繋がる、といった感じになっています。

人の代替としてのAI、というより人にもできないところを解析してくれる。なんだこの未来感。

気になるアシスタント機能。使ってみる利点は?

―Ilker
Botanalyticsは、ボットメーカーのためにボット・メトリクスを測定する機能を提供しますが、Googleアナリティクスでウェブ解析を行うのと同じように、アクティビティに基づいた目標のトラッキングは人間が自ら工数をかけて行う必要があります。しかし、Botanalytics Assistantはボットメーカーたちが従来そこにかけていた時間をなくし、迅速なソリューションを提供します

チャットボット用の独立したアナリティクスサービスであり、さまざまなフレームワークに対応しているBotanalyticsだからこそできる開発者へのアドバイスがあるので、これは使ってみる価値はありそうですね。

以前はクエリのデータを出せない・検索ができない問題がありましたが、今回の機能追加によってある程度そこが補えそう。より個々のフレームワークやプラットフォームでデータの収集や分析をするより便利になったといえます。

Botanalytics AssistantはBotanalytics登録者が使用できる1か月$99プレミアムサービス(本サービスは登録無料)。ボットデータ解析や改善施策にまさに悩んでいる方は使ってみてはいかがでしょうか。

>> Botanalytics

こういったサービス、今後もどんどん増えていきそうですね。

野邊 大樹 by
日本生まれのカンボジア&エチオピア育ち、もちろん英語はビジネスレベルでペラッペラという謎に満ちた人。途中で文転した元ゴリッゴリの理系脳という、このメディアのために産まれてきたかのような男。