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Human-to-Botインタラクション改善。チャットボット用アナリティクスサービスが登場

チャットボットを運用するにあたって、

  • ユーザーとボットが接する時間や量
  • 会話の内容
  • 離脱率
  • ユーザーのアクション率

といったような数値は、当たり前に気になりますよね。

現在、さまざまなボット開発用のフレームワークやプラットフォームが存在しますが、本格的なアクセス数集計やユーザー動向の解析ができるものは少ないと思います。

そんななか、チャットボット用のアナリティクスツールを発見しました。さまざまなフレームワークやプラットフォームとの連携が可能となっているので、多方向に散らばったボットのデータをひとつのUIで取ることが可能となっています。

会話解析ツール?チャットボットのデータを集計・解析してくれるBotanalytics

チャットボットの継続的・リピート利用には何が重要なんでしょう。

もちろんチャットボットの仕様や機能によって細かい部分は変わってきますが、基本的に「ユーザー・ボット間のやり取り(Human-to-Bot interaction)の質」によって変わってくるはず。

そのユーザーとボットの間の『インタラクション』を改善していくため、会話のログ、数値データを集計し、可視化してくれるのがBotanalyticsです。

さまざまなフレームワーク・プラットフォームと連携でき、UIもユーザーフレンドリー。

まあ考えてみれば、Google AnalyticsやAdobe Analyticsを使わずにwebサイトの運用なんて考えられないですよね。Botの運用にはBotのデータを取らないといけない…というのは自然な流れにも思えます。

気になるBotanalyticsの機能紹介

今回はデモ画面を使って、実際ボットと連携させたときに表示されるアナリティクス画面を紹介していきます。

・Dashboard
ダッシュボード。
リアルタイム統計、送信数、受信数以外にもユーザーからのもっとも頻発しているフレーズの統計や、ユーザーのアクティブ時間の統計が表示される。

・Conversations
ユーザーとボットの実際のやりとりが(過去・リアルタイム含め)閲覧可能。情報も細かく(総やりとり数、最小・最大会話数など)表示される。
さらにはユーザーのプロファイルも作成(上記やりとり数含め、利用日・離脱日など)してくれます。フィルタ検索(カンバセーションステップ数、日・時)も可能。

・Activity
グラフの形で滞在率、会話数(コンバセーション・アクティビティ)などといったユーザーのアクティビティに関する動向が表示される。

・Retention
週単位(7日間)のユーザー属性表。利用開始何日目のユーザーが何割継続して利用しているかを日付指定で表示される。

会話に乱入可!?ヒューマンテイクオーバー機能

FBメッセンジャーとSlackには人間が強制的にボットによるユーザーへの自動返答を止め、人間が割り込んで返答をすることができる機能があるそうです。
アナリティクスで集計した数値からユーザーを属性ごとにセグメント化し、そのセグメントに応じてテキスト媒体等でアプローチをかけることが可能、ということらしいです。

Botanalytics Documentation

アナリティクスを使いこなせればボット開発も運用も質が向上するか

チャットボットが流行るなか、いろいろなプラットフォームにとりあえずつくってみたけど、散らばったチャットボットたちの集計をとり、そのデータをもとに施策を考え実行し…って相当手間がかかりますよね。

ひとつのプラットフォームで管理・施策・運用を行い、数値ベースで可視化してくれるBotanalyticsはマーケターなどにとっては便利なサービスになりそうです。

「施策重視」ともいえる一方でBotanalytics自体がフレームワークではないので、詳しいシナリオベース、クエリーベースでの課題・問題点の抽出は人力になってしまいます。

その点では簡易的なアナリティクス機能を提供するボットフレームワークと比べると劣ってしまいますが、機能を上手く使い分けて利用していくことでよりユーザーの行動ベースでのボット開発が行えるかもしれません。

野邊 大樹 by
日本生まれのカンボジア&エチオピア育ち、もちろん英語はビジネスレベルでペラッペラという謎に満ちた人。途中で文転した元ゴリッゴリの理系脳という、このメディアのために産まれてきたかのような男。