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【思ったよりも進化が早い】ここ1年で「人工知能すげー!」と思わず唸った世界の出来事6選

こんにちは、ひろきです。

だいぶ1月が始まってからだいぶ時間がたってしまいましたが、あけましておめでとうございます。

去年は「人工知能・AI」というキーワードをほんとうにあちらこちらでよく聞く一年だった気がします。

そんな大きな話題をいくつも呼んだ人工知能(AI)。この領域における「2016年でテンションがもっとも上がった出来事6選」という記事があったので意訳しつつ自分の意見をいれつつ、紹介してみます。

本来、昨年末に出すようなコンテンツだった気もしますが、そこは気にせずご覧ください…。

source: http://www.techrepublic.com/article/the-6-most-exciting-ai-advances-of-2016/

囲碁の世界チャンピオンを打ち負かした“AlphaGo”

まず2016年明け早々に話題を呼んだのがこちら。

1月にGoogle傘下のDeepMindより論文の発表があった囲碁の達人AI“AlphaGo”。機械が人間に勝つにはあと10年はかかる…と言われていましたが、モンテカルロ木探索とCNN(畳込みニューラルネット)の組み合わせ、過去の膨大な実戦データの学習により、3月にはイ・セイドル九段に対し4勝1敗という結果を残しました。

現在ではAlphaGoを超えるAIが出たとかでまた話題になっていますが、やはり私たちの予想を超えて人工知能の進化ははるかに速いスピードで進んでいるのかもしれませんね。

Tesla社の「オートパイロット機能」の成功、そして失敗

(半)自動運転、運転支援機能といったワードもやたら飛び交う1年でした。その代表ともいえるのが米大手テスラ社。

5月には同社の「モデルS」がトレーラーとの衝突事故を起こした一方、7月には「モデルX」の保有者がこの機能のおかげで緊急状態時に病院へたどり着くことに成功しました。

衝突事故では使用者が死亡したこともあって激しい賛否両論があるなか、自動車はオートパイロット機能があるほうが安全だと同社CEOは主張し続けています。

オートパイロットといっても、自動で速度調整、車線変更、ブレーキなどいろいろな機能があり、完全自動化というよりは、「人間が運転席に乗って運転行為をしていることには変わりないが、その負担を軽減するための補助機能がついた自動車」といったほうが当てはまりますね。日本の大手メーカーがこれにどう対応してくるか、期待です。

人工知能が競馬を予想

5月に米国で行われたケンタッキーダービーにおいてUnanimous A.I.が開発した人工知能「UNU」がレース予想に挑戦、見事4連単を的中させました。

UNUは「集団として高度な動きを見せる現象を模倣した計算手法」として近年研究が盛んになっている、「群知能(SI)」を用いたシステムで、競馬のほかにも様々な予測を行い、高精度を発揮しているらしいです。

人工知能による「予測」の分野では、SIを用いることが最も正解率を上げると考えられており、今後も動きがありそうです。

今のMS社のAIは人間より「会話」を理解することができる

音声認識の分野も今年はずいぶんと話題になりましたね。Echoのような、いわゆるバーチャルアシスタントがいくつも登場しました。

10月のマイクロソフト社の発表によると、人間と人工知能を比較したとき、対話音声認識の能力において「初めて自動認識が人間のパフォーマンスと同格に並んだ」と言っています。CNNやRNN(再帰型ニューラルネット)を駆使し、2,000時間以上のデータによる訓練でこれを達成したそう。

詳しい話をすると、Microsoft Artificial Intelligence and Research の研究者とエンジニアのチームは文字起こしの専門家よりもエラー率が低い音声認識システムを開発したことを報告。単語エラー率は5.9パーセントらしく、同じ会話の文字起こしをおこなった人間と同等レベルであり、業界標準の電話音声認識処理における最高記録だそう。

つまり、史上初めてコンピュータが人間と同じように会話中の単語を認識できるようになったということ。ここからはさらなる性能の向上と、「認識から理解」への進展を目指していくそう。これからさらにコンピューターが人間を理解する世界へのシフトが加速していくのかもしれません。

AIが米国選挙を予想

インドのスタートアップGenic.aiが開発したMogAIが先月おこなわれた米国大統領選挙において、ドナルド・トランプ氏が当選すると予測、的中させたことが話題を呼んでいます。

同社はAIシステムは複数のソーシャルメディアをクローリング、約2億ものデータポイントを分析し、この結果に至ったとのこと。人工知能による予想のほとんどがヒラリー・クリントン氏に寄ったなか、MogAIが正解を予想したことは驚きですが、この結果にあまり前向きでない専門家もいるようです。

というのも、インターネットにおけるソーシャルメディアでの「数」(アクセス数、ツイート数、フォロワー数といったもの)に判断要素の重点を置いており、その内容や意図といったことまでは情報として扱っていないよう。

今回の大統領選において候補両者は様々なハプニングがあったことも踏まえ、数だけを頼りにした予測が高く評価されるべきなのか、論争となっているらしいです。

人工知能のヘルスケア部門への参入

2016年はAIによるヘルスケア部門での進展がいくつも見られました。例えばIBMのWatsonは人間の医者より高精度な診断が可能だったりするそう。日本では医者に診断されなかった白血病を検知したりと、目覚ましい成果を上げているようです。

他にもテキサス州にあるHouston Methodist Research Instituteで使われたAIプログラムは人間の約30倍速くX線写真を解析し、99%の正確さでカルテの診断情報の判断を行うことができるんだとか。

乳がんの早期発見事例もあり、注目が集まっています。

本格的な医療機関への導入はすでに進んでいるようで、今年もいろいろと話題になることは間違いないと思います。

まとめ

デジマラボも人工知能ネタを複数取り上げてきましたが、改めて振り返ってみて思うことは、「思っていたよりAIの進展が早い」ということ。

専門家の方々もよく、人間に追いつくのはまだ5年、10年、いやもっとかかるだろうと言っているのを聞きますが、実際そんなことはないのかも。

デジマラボでもAIライターによる記事の作成をおこなっていますが、細かい性能のアップグレードに驚いています。

今年はどんなニュースが飛び出てくるのでしょうか。ワクワクしかないです。

ではまた。

野邊 大樹 by
日本生まれのカンボジア&エチオピア育ち、もちろん英語はビジネスレベルでペラッペラという謎に満ちた人。途中で文転した元ゴリッゴリの理系脳という、このメディアのために産まれてきたかのような男。
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