理想を貫く意思とスピード。FULLERが示すベンチャー成長の鉄則

fuller_00_

はいこんにちは。中村です。

今回は先日も紹介したコワーキングスペース『KOIL』を拠点に、ガンガン成長中のApp系ベンチャー『FULLER』の代表 渋谷さんと、同じくCDOの櫻井さんにインタビューしてきたので、そのレポート記事となります。

新しい事業の立ち上げや起業なんかを考えてる人にとってはちょっと必見な内容に…なってるかな?ご覧ください。

まずはFULLERのサービスについて

fuller_01
さて、まず今回伺ったFULLERですが、ザックリ以下のようなビジネスモデルで運営。一気に業績を伸ばしてきた会社さんです。

  1. ユーザーのニーズを掴む無料アプリで利用者数を伸ばし
  2. インストール時にスマホ内の利用アプリ視聴率調査に協力してもらい
  3. ユーザー行動データ(どのアプリをどれくらい使っているか)をゲット
  4. ここで得たユーザー実態利用情報を他のアプリサプライヤーに提供する「App Ape」でBtoBマネタイズ

設立からわずか数年で多くのヒットアプリを生み出し、アプリでは難易度高めと言われる広告収益以外でのマネタイズに成功。

最近話題となっている高専出身の実力派ベンチャーなんです。

FULLERのスマホアプリ代表例(全て無料)

節電! ぼく、スマホ〜おじさん育て電池長持ち!タクシーおじさんJUMPY FROGタイピングスマッシュなど

彼らが何を考え、どう行動することでこれだけの短期スピード成長を可能としたのか?今回はその辺りをちょっと聞いてみたいと思います。

ユーザーに嫌われない。徹底した「隠さない」スタンス

fuller_02
どこの会社だって、自分のとこで出したアプリが「実際どうなの?」ってのは知りたくてしょうがない部分。

  • ダウンロードはされたけど実際使われているの?
  • 使われてるとしたらどの時間帯?
  • 実際使っているのはどの年代のどんな人?

この辺の情報がわかれば売り方だって改善方法だっていくらでも浮かんできますもんね。にも関わらず、相変わらずGoogleもAppleもその辺はちゃんと教えてくれません。

だからこそその辺の情報がバシッと取得できるFULLERの「App Ape」が話題になったわけです…が、実はコレ系のサービス、昔からあったっちゃあったらしいんです。

fuller_interviewer01

渋谷さん

実は昔からこういうサービスはあったんですが、大抵はすごく小さく書いた規約に従って、実質的にはユーザーの知らないうちに行動履歴を取得・計測してたんですよ。で、まぁあんなの実際読まないじゃないですか?確かに規約には書いてあるんだけど実質的には「情報をコッソリ抜いて売ってる」のが普通で、どちらかというと業界的な当たり前だったんです。

確かにユーザーの視点に立って考えれば、規約なんていちいち読まないです。なのにそこから(実質的に)コッソリ情報を抜かれるとしたら…ちょっと嫌ですよね。

が、この問題を作り手側の視点から見ると…

  • 規約に対してユーザーにちゃんと納得してもらってから利用してもらうって心理的ハードル高すぎないか?
  • そんなことやったらユーザーがサービスから離れちゃうんじゃないか?
  • どうせ他社もコッソリやってるんだし、別にどこにも書いてないワケじゃないし良いんじゃないか?

なーんて考えたくなってしまうのもまぁ気持ち分かるんですよね。

が、もちろんFULLERではそうは考えず…

  • とにかくユーザーに嫌われるような事はしちゃいけない
  • ユーザーが納得していない事はやっちゃいけない
  • どうせやるなら「日本一詳しくて優しい規約承認フロー」作ろう!

と、思いっきり振り切る形でUI設計に反映。それまで多くのサービスが妥協し諦めてしまっていた「規約に対する明確なユーザーの納得」を取りに行ったんだとか。
fuller_03
そこまでやるか?てほどに細かく、かつ見ていてイラッとしない導線設計。

なにより業界的な当たり前に習わず、本気でユーザーに対して真摯な姿勢が伝わったからこそ多くのユーザーに支持されたんだろうなぁ。と感じました(もちろんアプリの便利さアリきですけども)

いけると感じたらすぐ実行!異常なスピードを支える固く柔軟なチーム構造

fuller_04

しかし、実際他社がそれまで当たり前にやっていたやり方から離れ、「こうあるべきだ!」でモノを作るってのは簡単なことでは無いはず。

その意思の強さと決定のスピードはどっから来てるんでしょう?聞いてみました。

fuller_interviewer01

渋谷さん

会社全体が「いける」と思ったらすぐ実行しちゃうチームなんです。そういうノリの人ばっかり集めようとしてたし集まっちゃったので。だからユーザー承認の件も「こうだ!」と決まったらすぐ作り替えてましたし、他にも結構そんな感じのエピソードがあるんです。

fuller_05
fuller_interviewer02

櫻井さん

ですね。ゲームショーで話題になって1ヶ月足らずで『App Ape』のWeb版をリリースしちゃったり。元々ギーク向けのサイバーなデザインで進んでた便利アプリシリーズが「つまらん!」の一言でおじさんシリーズにpivotしちゃったり(笑)

なんとまぁ。。。

渋谷さんが「1ヶ月あれば現行の事業全てを捨ててイチから作り直せる」と断言してしまうのも頷けます。

とにかくチームとしてのスキルレベルが高く、決定からの行動がやったら早いんですよFULLERって会社は。

しかし、どこの会社だってチームだって「スピード意思決定からの高速リリース」をやりたいと思っていますし、そのための人材獲得・体制作りに必死になっているのは同じはず。

なぜFULLERではそんな常識はずれな事を当たり前にできてしまうチームを組み、成長させることができたんでしょう?

誰にでもある『その人にしかできない役割』を活かし合う組織

fuller_06
fuller_interviewer01

渋谷さん

僕らはとにかく会社のカルチャーを大事にしてるんです。それこそ「楽しくない」って理由でPivotするようなカルチャーを。ですね(笑)

fuller_interviewer02

櫻井さん

自分たちが作って楽しいものをつくる。そしてその組織を続けていく。そのためにはスキルよりも仕事をワークとしてこなすのではなく「楽しむスタンス」を持っていることのほうが大事なのかもしれないなぁー。なんて考えてますね。

渋谷さん曰く、「誰にだって役割があって、それを理解して活かしてこそ組織の意味がある」だそうで、そのスタイルを生きている限り変えないという強い意思を持ってやっているんだとか。

いつか失敗するかもしれない。いつか立ち行かなくなるかもしれない。

でも、だからこそ『一ヶ月あれば全てを作り直せるチームスキル』が必要で、だからこそ『個を活かす組織』が必要だった。

だから、楽しいかどうかを全力で追求する人たちを集める。そのために自分たちが全力で楽しめる仕事を追求し続けた……。ってとこでしょうか?

つまり、自分達が楽しんでいなければ『一緒に楽しみたい』なんて人は来ないし伸びない。ってことですよね。ごもっとも。

まとめと感想

fuller_07
さて、終始圧倒&感心しっぱなしでメモが真っ黒けになってしまった今回のインタビューでしたが、お二人はまだ20代の超若手。

いやもう内心嫉妬と焦りでいっぱいなんですが、なんだかいつの間にか忘れかけていた理想を押し通す若さというかパワーというかそんな感じのものを補充させてもらった気分でした。

また遊びに行きますねー!